西郷さんなら今の日本をどう思うか2020年03月01日 15:11

現代を見詰める西郷隆盛像
鹿児島空港から歩いて5分の対面に西郷公園という入場無料の施設がある。訪れる人は少ないがその公園には西郷さんの塑像がある。
上野公園の西郷さんは狩りに行く浴衣姿、
鹿児島市内の西郷さんは陸軍大将の軍装、
そしてここ西郷公園の西郷さんは紋付き袴の正装だ。
この銅像は昭和51年、彫刻家古賀忠雄氏によって製作された高さ10.5メートル、重さ30トン、偉人の銅像のなかでは日本最大だそうだ。
西郷さんといえば、
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るものなり。この仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。」(現代語訳:命も、名誉も、地位も、金も要らないというような人は手に負えない。このように手に負えないような人物でなければ困難を受け入れ国家の大きな仕事を成し遂げることは出来ない。)
という言葉を遺し、その人生を最後まで公(おおやけ)のために尽くした偉人である。
この西郷公園の紋付き袴の銅像の台座には、
「現代を見詰める西郷隆盛」と記されている。
公の為に命も名誉もいらなかった西郷さんが今の日本を見たらなんと思うか、今、国家の大業をなそうとする立場の人々の中で、命や名誉や地位や金に執着する人のなんと多いことか、それも持てる者ほど。
「現代を見詰める西郷隆盛」と名付けた彫刻家古賀氏自身も当時日本への同じ嘆きがあったに違いない。今の日本を見つめる西郷さんを見ていると、怒りと悲しみが入り混じった表情である。

武漢肺炎蔓延下ならでは ~飛行機編~2020年03月02日 00:17

飛行機の中でもらったジュース
飛行機に乗ったら、武漢肺炎パンデミックで空港スタッフもスチワーデスも全員マスクをしていた。他の多くの客同様、私もマスクで搭乗した。
お互い病気をうつしてもいけないし、うつされてもいけない。
「夜目遠目笠の内」とはよく言ったもので、目元しか見えないスチワーデスは皆いつもより美人に見えた。
水平飛行になってからスチワーデスが飲み物の提供に回ってきた。
キウイジュースを頼んだ。普段ならカップにそのまま注がれて出されるのだが、今回もらったカップは蓋つきでストローが挿してあった。
ストローで飲み物を飲むのは、入院して起き上がれない時くらいと思っていたので、機内でストロー付きカップを出されたのは初めてだった。
一瞬なぜっ?と思ったが直ぐに合点がいった。
私がマスクをしているのを見て、マスクの下からそのまま飲めるようにとスチワーデスが気を利かせてくれたのだ。
新型コロナならではの経験だった。
因みに、出されたストローは、脱プラスティックの時流に乗って紙製だった。斜め前の人が頼んだホットコーヒーはさすがにストローではなく、飲み口つきの蓋でかぶせてあった。

マスクとおむつ2020年03月04日 00:17

ひと昔前のおむつ
武漢肺炎蔓延の影響で巷のマスクが品切れで多くの人が困っているが、
よく考えてみるとひと昔前はマスクもおむつも布製だった。
赤ちゃんが生まれる前にさらし木綿を縫っておむつを何枚も作るのが出産準備の一つだったし、マスクもガーゼ布を重ねた既製品が主流だった。
使い捨てを手に入れようとするから困ってイライラするのであって、
衛生管理が殊更厳格に求められる医療従事者でない我々一般庶民は
おむつもマスクも布を買ってきてお手製を作ればいくらでも代用が利く。
使い捨ての便利な生活が当たり前で久しく暮らしてきたので
ついつい一つのものに固執・集中しがちだが、
工夫で代用できるものか知恵を働かせて考えてみるとよい。4

追記:3月19日現在、布地販売のユザワヤへ行ったら、手作りマスクコーナーができていて、マスクを作るのに適した布地と耳ゴムを販売していた。手作り動画を放映するテレビ台も脇に設置され、手先の器用な女性らが材料を物色していた。布はあるが耳ゴムが品切れになっていた。ユザワヤの店員も全員布製の手作り模様入りマスクを着用していた。
https://www.youtube.com/watch?v=o0pmxmzrJHw

武漢肺炎の「功績」2020年03月07日 21:35

世界の癌、チャイナ
消費税増税と武漢肺炎蔓延で日本全体が壊死しているなか、敢えてパンデミックのお陰で分かったこと、あぶりだされたことを列挙してみた。

・インバウンド(=実質チャイニーズ)に頼る成長戦略が如何に危ういものか分かった。
・他国に依存する生産体制が如何に危ういものか分かった。
・国民が必要なものを自国で作ること(国産)の重要性を再認識した。
・チャイナと国連WHOはずぶずぶの関係であったことがわかった。
・チャイナが生物兵器を開発している可能性があることがわかった。
・チャイニーズがいなくなり日本人も外出を控え街が昔のように静かになった。
・習近平の国賓来日が延期になり、天皇陛下の政治利用が一旦止まった。
・日本政府は習近平来日延期発表の3時間後に、中国人韓国人の条件付き入国禁止も発表した。日本政府の武漢肺炎に対する後手後手対応の原因は習近平来日であり、日本政府にとっては結局我々国民の命は習近平来日より軽かったことが証明された。
・日本は既にリーマンショック以上の状況に陥っている。消費税一時撤廃の必要性が出てきた。
・最も重要なのは、今回のパンデミックは安全保障の問題でもある。武漢肺炎を戦争に置き換えてみて、国家がすべきこと、国民がすべきことが見えてきた。中国と戦争することになった場合、国家はどう判断しどう国民を守るか、どう相手と戦うか、国民の必要な物資をどう確保するか、電気水道ガスインフラは?これらを備えるためのいいシュミレーションになった。

中国に感謝する人々2020年03月08日 21:15

中央電視台で中国に感謝する公明党山口氏
自分の罪をごまかし免れようとして、泥棒が「ドロボー!」と叫ぶ、というのを聞くが、感染症発生源の加害者国が、他国から「感謝されている」と宣伝する厚顔無恥ぶり、そのお先棒を担ぐ情けない人々が中国中央電視台(日本でいえばNHK全国版)に出演した。

https://www.youtube.com/watch?v=4ofURL1Dosc

日本の代表として公明党の山口氏が出演。(1:00あたりから)
中国語ナレーション音声のため、本人が本当に日本語でそう言っているのかわからないが、中央電視台によると山口氏は以下の通り述べている。

「今回中国が採った感染病への蔓延防止と抑制措置は非常に迅速・、果断で積極的であったと思う。習近平主席は感染病対策に対してリーダーシップを発揮され、ここに心からの敬意を表する。中国の一般庶民が心を一つに協力し困難を乗り越えたことで、その対策が効果を発揮し成功した。中国は更に感染病蔓延防止と抑制に関する自国の経験を、映像やインターネット等様々な方法で世界各国に共有してくれた。我々もここに感謝申し上げる。日本もまさに今、中国が得た経験やデータから学び、利用させてもらい有効な措置を行っているところだ。」 (当ブロガー訳)

突っ込みどころ満載の、チャイナへの賛辞である。

因みに山口氏以外に中国のお先棒を担いでいるのが
米国オバマ政権での国務次官補カートキャンベル
イラン衛生省スポークスマン ジャーハンプアール(漢字からの発音読み)
WHOパンアメリカン チリ代表ルイスフェルナンド
ABC Spanish Daily Newspaper社長 ビアイトルビト(漢字からの発音読み)

武漢肺炎のプロモーションビデオ2020年03月09日 11:30

総書記、この人民戦争の指揮を執る
習近平「プロモーションビデオ」が中央電視台(中国のNHK)で制作アップされている。「総書記、この人民戦争を指揮する」と題し武漢肺炎と戦う習近平の5分程度のプロモーションビデオで第三集まで作られている。(中国国内でYOUTUBEは閲覧できない)

https://www.youtube.com/watch?v=odvQMCxO3e8
https://www.youtube.com/watch?v=fF3UypUBgHw
https://www.youtube.com/watch?v=znSJyHdz3xA

いずれのビデオも、主旨は全く同じ、要するに
習近平総書記は人民の命を第一に考え、感染症蔓延防止抑制のために総指揮をとっている。人民解放軍や全国の医療関係者も総書記の号令のもと、全国から武漢に集結し一丸となってこの困難克服のために喜んで頑張っていて、患者も喜んでいる、というイメージビデオだ。

このビデオをみていると、ちょうど私が中国駐在時2008年に発生した四川大地震の宣伝と全く同じだ。
当時胡錦濤総書記が陣頭指揮を執り、人民解放軍が昼夜問わず捜索活動をし、温家宝総理が現地入りして皆を励まし、瓦礫の下から子供を助け出し人民が感動するという仕立ての同じ映像の宣伝ニュースが毎日毎日テレビで流されていた。黙祷時間が設定され全国の公共施設内で毎日哀悼の黙祷が「強要」された。その実、四川近郊にある核施設の事には一切触れず、1か月もするとこの映像も流されなくなり、その途端に被災者の捜索は打ち切り、最後は行方不明の人民も瓦礫ごと土に埋めて「蓋を閉め」その上に新しいビルを次々と建て始め瞬く間に「復興」した。

このような宣伝プロモーションビデオを次々と作るのは、往々にして
今の中国の実情がこれとは真逆の状況だからだともいえる。

習近平は自ら指揮を執ってない。ビデオでも北京にいて北京人を励ましているだけ。
人民の命は第一に考えておらず、武漢を封鎖し遺体をどんどん市内焼却炉に送り込んでいる。急きょ建てた「病院」も単なる簡易収容所で医療行為はほぼ無く死を待つだけ。
情報統制で政府が伝えたいことのみ報道(宣伝)するため、最初に武漢肺炎らしきものを発見し情報発信した眼科医を拘束したり(のちに罹患し死亡)、実情を伝えようと武漢入りした勇気ある若い記者3名が拘束され未だ行方不明。

いつの時代でも、チャイナが流すプロモーションビデオは実情を覆い隠すための中国共産党イメージ宣伝ビデオである。次は、そろそろ蓋を閉めたい中国共産党がつくる「総書記、この人民戦争に打ち勝つ」という武漢肺炎「無理やり」終息宣言ビデオかな??

あなた方にとって、不景気って何?2020年03月10日 14:53

3月10日の記者会見での麻生財務相
麻生太郎財務相が本日の記者会見で「リーマン・ショック級の大規模な景気悪化が起きているわけではない。また、追加経済対策については「『武漢ウイルス』次第、なんともいえない」
安倍首相も2月の予算委員会で「消費税率引き上げに伴う一定程度の影響があったが、今後も景気は緩やかな回復基調が続く」と言った。
これが正気なら、安倍さん、麻生さんは嘘をついているか、世の中を本当に分かっていない馬鹿かいずれか。私の勤め先は既に前年同期比70%減の取引だ。
あなた方にとって日本がこれ以上どうなれば「不景気」って言ってくれるのですか?

武漢病毒研究所が口を開いた2020年03月11日 00:30

武漢肺炎が世界に蔓延する
これまでだんまりだった武漢病毒研究所がようやくHPで情報発信し始めた。最新は2月19日付で病毒研究所指導部から研究所全職員に向けて発信している。職員宛てならわざわざ公開しなくてもいいと思うが、要するに手紙形式で世界に「言い訳」を掲示している。ただ、ネット上で実しやかに言われている憶測を含む内容を、国家機関のHPで自ら具体的に触れているのはある意味「画期的」だ。

http://www.whiov.ac.cn/tzgg_105342/202002/t20200219_5502325.html

以下、翻訳してみた。

研究所全職員、研究者各位
   新型コロナウイルスの爆発的発生以来、研究所内の全党員幹部・職員・研究生は党中央の決定事項や院内党組織の任務をやり遂げ、感染症蔓延の防止と抑制を厳格に行い、科学技術の難関に取り組む重責を自発的に担っている。 しかし近頃ネットで我々研究所に関する嘘が流布している。例えば「新型コロナウイルスは人工的に作られたもの」「ウイルスは研究所のP4研究室から漏れたもの」「解放軍がP4研究所を接収管理している」「ある研究スタッフがウイルスを漏らし死亡した」「ある研究者が発病者第一号だった」「ある研究員が実名で研究所指導部を告発した」等の内容で、これは各界の注目を浴びており、科学研究最前線を守っている我々研究所のスタッフに対して大きな損害を与え、「感染症」との戦いという研究所が担う緊急的科学研究重要任務に対する深刻な阻害要因となった。
  感染病発生以来、研究所は科学研究の難関に全力であたり、研究所の呼びかけに所内の同僚や研究せらはこれに応じ自発的に正月休みを返上し、様々な困難を克服して感染病蔓延の防止と抑制および実験室での生物安全管理各規程を厳格に遂行した。一刻を争いながら昼夜問わず「感染病」最前線で奮闘し、「科学技術のイノベーションは、国の為、人民の為」という科学技術者としての責任と任務を果たした。我が研究所の高等レベル生物安全クラスタープラットホームが持ち、国内外にも公開している根本理念は、国内外の関係機関が連携して新型ウイルスの科学研究的難関に取り組むための有力な支えとなっている。
  2019年12月20日夜、武漢市金銀譚病院から我々研究所宛てに原因不明の肺炎サンプルが送られてきたのち、総力を挙げて連日連夜72時間その解析に打ち込んだ。2020年1月2日には新型ウイルスの全ゲノム配列を確定し、1月5日ウイルスの細胞株を分離し、1月9日国家ウイルスリソース庫にストックし標準化保存を成しえた。1月11日には国家衛生健康委員会指定機構の一つとしてWHOに対してウイルス配列を提出すると同時に病原の鑑定・ウイルスの根源・病原体の検測・抗ウイルス薬品やワクチン開発・動物モデルの構築等多くの取り組みを展開し、良好に進展した。このほか、我が研究所は武漢市指定機構のひとつとして、新型ウイルス肺炎の病原体学検測業務に参与し、1月26日から新型肺炎と疑われる病人の咽頭スワブ4000人分のサンプルを検査した。更に研究所職員と研究生から成るチームを黄岡市派遣し、病原体検測支援をして感染病の蔓延防止と抑制に尽力した。

ここ1か月余りの辛労を振り返り、我々は良心に誓ってなんら恥じることはない。
  
 感染病蔓延状況の今、まさに「感染病」最前線の戦いが、科学技術での重要取り組みである。習近平同志を党中央の中心として我々はしっかり団結し、党中央の呼びかけに固い決意で応じ、党内の各レベル組織での戦いの砦としての役割と党員幹部の科学技術第一線の先鋒部隊の模範的役割を十分に果たせてきたのだ!

皆さん、どうか自信を持ってほしい。妨害を排除し、一致団結し、全身全霊で科学技術の難関と感染病蔓延の防止抑制に取り組み、一歩一歩ひたむきな成果で科学技術「国家代表チーム」としての使命と任務を体現し、有力な科学技術支援を実践して、感染病防護抑制戦争に打ち勝とう!

今、中国は頑張っている!
武漢も頑張っている!
我々武漢病毒所も絶対頑張らねばならない!
                中国科学院武漢病毒研究所指導班全メンバー
2020年2月19日 
 
--原文を転記する。------
新冠肺炎疫情爆发以来,全所党员干部、职工和研究生坚决贯彻落实党中央决策和院党组部署,严防严控疫情,主动承担科技攻关重任。但近期,网络流传涉及我所若干谣言,如“新冠病毒源于人工合成”“病毒是从P4泄露的”“军方接管P4”“某研究人员因病毒泄露死亡””“某研究生是‘零号病人’”“某研究员实名举报所领导”等,引发了各界的持续关注,对坚守科研一线的我所科研人员造成极大的伤害,也严重干扰了我所承担的战“疫”应急科研攻关任务。
  疫情发生以来,我所全力以赴开展科研攻关,我所同事、同学响应研究所号召,主动放弃春节假期,克服重重困难,严格落实疫情防控及实验室生物安全管理各项规定,争分夺秒、夜以继日,奋战在战“疫”第一线,践行科技工作者“创新科技,报国为民”的责任和担当。我所高等级生物安全团簇平台秉持面向国内外开放的宗旨,还为国内外相关机构开展新冠病毒联合科研攻关提供了有力支撑。
  2019年12月30日晚,我所收到武汉市金银潭医院送来的不明原因肺炎样品后,连夜组织力量、连续72小时攻关,于2020年1月2日确定新冠病毒的全基因组序列,1月5日分离得到病毒毒株,1月9日完成国家病毒资源库入库及标准化保藏,1月11日作为国家卫健委指定机构之一向世界卫生组织提交了病毒序列。同时,还在病原鉴定、病毒溯源、病原检测、抗病毒药物及疫苗研制、动物模型建立等方面开展了大量工作,取得了良好进展。此外,我所作为武汉市指定的机构之一,参与了新冠病毒肺炎病原学检测工作,自1月26日起,累计检测疑似新冠肺炎病人咽拭子样本约4000份,我所还派出了由职工和研究生组成的小分队,支援黄冈市病原学检测,为疫情防控工作尽心出力。
  回首过去一个多月的艰辛付出,我们问心无愧!
  疫情当前,科技攻关就是战“疫”前线。让我们紧密团结在以习近平同志为核心的党中央周围,坚决响应党中央号召,充分发挥各级党组织的战斗堡垒作用和党员干部在科研一线的先锋模范作用!请大家要坚定信心,排除干扰,团结一致,全身心做好科技攻关和疫情防控各项工作,用扎实的工作成绩体现科技“国家队”的使命和担当,为打赢疫情防控战提供有力的科技支撑!
  当前,中国在加油!武汉在加油!我们武汉病毒所也一定要加油!
                中国科学院武汉病毒研究所领导班子全体成员
                                    2020年2月19日

ソフトカバーをハードカバーに仕立てる2020年03月12日 00:00

ハードカバーに装丁した句集
20年前中国駐在時代に上司だったOBの方が俳句仲間と句集2冊を自費出版され、記念に送っていただいた。前回寿退社の後輩に贈ったドイツ装手製ノート以来、製本シリーズ第2弾として、今回はこのソフトカバーの句集2冊をハードカバー(上製本)に装丁しなおし、OBにお届けする。他の俳句仲間は持っていない世界にひとつのケース付き愛蔵書版となった。喜んでいただけると思う。

【装丁内容】
書籍:装丁前:角背ソフトカバー装 無線綴じ 
    装丁後:丸背両袖装上製本 本かがり
使用クロス:鳥獣戯画風布地
ケース:2冊保管用夫婦箱(めおとばこ) 
製作日数:約5か月

讃岐うどん 世代交代で再開2020年03月12日 23:20

昆布だしの讃岐うどん完食と雑誌WILL
自宅待機を命ぜられている平日のお昼どきに駅前を通りかかると、ずっと閉まっていた讃岐うどん屋に暖簾がかかっているのに気づいた。以前良く足を運んでいたが、老夫婦二人三脚で切り盛りしている店で、店主の親父が打ったうどんを薄い色の昆布だしでいただく。関東で他のうどん屋に絶対入らないのは、この薄い色の昆布だしを出してくれる店が少ないからだ。暖簾をくぐって久々に店内に入ると、厨房にいたのは老夫婦ではなく、以前と同じおかみさんに、息子さんと思われる40~50歳のエプロンを付けた男性だった。
店の内装は以前と同じだが、雰囲気が少し違っていた。エレキギターを基調にしたヒーリング音楽が店内に流れ、壁には日本人らしき若い青年がエジプトピラミッドの前でラクダに乗って記念撮影したちょっと古びた写真が引き伸ばして掛かっている。恐らくこの息子さんらしき男性の若い時の写真か?カウンターに置いてある雑誌は、以前ならトラック野郎が読みそうな袋どじ付きエロ雑誌や週刊文春だったが、今回は旅の雑誌と保守系言論雑誌WILLの最新号に代わっていた。時間待ちに読む雑誌としてWILLを置く飲食店も病院も少ないので、この息子さんらしき男性と政治思想が近いのかと考えると更にお店の応援をしたくなってきた。
手打ちのうどん麺や昆布だしは、おかみさんが健在ということもあり、親父さん時代の品質は引き継がれていた。おかみさんも元気なうちに、後継者の息子さんは色々なノウハウをしっかりと伝授してもらえるよう頑張ってほしいものだ。私も時々味のチェックに行くことにしよう。