終わりよければすべてよし~All's well that ends well~2022年11月30日 23:05

 昨日から今日にかけて不運な出来事が続いた。
まずは、夜中突然、左目が激しく痛みはじめ、痛すぎて眼が開かない。それでも睡魔に勝てずそのまま寝付いた。
朝になって多少眼は開いたが、まだ眼頭にゴロゴロ感があって、出勤前に近所の眼科に行こうと支度をした。
「あれ?社員証が入ったパスケースが見当たらない」
いつもは定期券や家の鍵と同じフックに掛けているのだが無い。前の日に持っていたカバンやコートのポケットも探してみたがない。
仕方ないと、気持ちを振り切って目の痛みを抑えながら眼科に出かけた。
 医院に行って痛みを感じる目頭のまぶたをめくって見てもらったら、眼の中ならビーズのような異物があると医師が取り出してくれた。異物が無くなるとあれだけゴロゴロ感があった目の痛みが、ケロッと治った。

 さあ、次は見当たらない社員証だ。
前日は退勤後、中国語の夜間クラスに行っていたので、拾得があるとすれば、学校の教室か帰りの電車しかない。
まずは、会社へ向かうためにいつもの駅の改札に行き、ダメもとで聞いてみた。
「前日の21時ごろ乗車したのですが、社員証の拾得は有りませんでしたか?」
駅員がパソコンを叩き始める。何かメモしながら私に尋ねた。
「あなたのお名前は?○○会社の方ですか?」
内心『あった!』と思いながら、名前と会社名を伝えた。
「社員証でしたら○○駅に北口改札で保管しています」
会社に遅刻してもいけないので、退勤後に○○駅まで取りに行こうと決め、駅員にお礼を言って、取り急ぎ会社に向かった。
うちの会社のビルは入り口で社員証をかざすと自動ゲートが開くシステムだ。社員証を持たないものは、職場の同僚を受付で呼び出し下りてきてもらい、立ち会って臨時パスを発行してもらうという手間がかかる。
自動ゲートまで来て、同僚に下りてきてもらおうために連絡しようとしたら、ちょうど、いつも出社時間ぎりぎり、もしくは遅刻をする同僚が受付を通りかかった。
 渡りに船だ!今日こそはよくぞいつものように遅刻してくれたと感謝。
一緒に立ち会ってもらい、臨時パスをいただき、一緒にオフィスに上がった。

 前日から、眼が痛みで開かなくなり、社員証も無くすという不運に見舞われたが、翌日には眼から異物を取り除きすっきり、紛失した社員証も駅に届けられ、出社時もちょうどいつも遅刻する同僚にちょうど出くわし、定時出社できた。
「終わりよければすべてよし」
シェークスピアのタイトルを思い出しながら、神様の按排に感謝した。