国民をなめている日本政府~アベノマスク~2020年04月02日 22:27

政府からのプレゼント、マスク2枚有難うございます
安倍首相は4月1日官邸での会合で、政府が全世帯にマスク2枚ずつ配布する方針を示した。安倍さん、やっと口を開いて具体的方針を示したかと思ったら、マスク2枚。我々国民が一番待っている答えではない。国民をバカにしている。本当に国民全体に行きわたらせるには消費税凍結しかない。マスクも現金給付も住所を持っている国民(まさか在日外国人も??)前提であり、消費税凍結なら住所不定の国民も貧しい国民も買い物をすれば確実に恩恵が受けられる。消費が上がれば、企業も希望が持て、雇用も守られる。日本国民が黙っているのをいいことに日本政府はつけあがっている。既に企業、国民が今どれほど苦しんでいるのか分かっていない。1億枚マスクを用意したことには感謝するが、もっと大きなことに耳を傾けていただきたい。

【自民党有志の消費税凍結提言記者会見】
https://www.youtube.com/watch?v=7l9MxgojCqQ

【消費税凍結提言の自民党安藤裕衆議の動画】42:52~あたりから
https://www.youtube.com/watch?v=DLPVQD2XrAY

【西田昌司 消費税セロを提言 4.1 参議院決算委員会】
https://www.youtube.com/watch?v=fzttBarBlhQ

困ったときだけ民間に頼る政府、官庁2020年04月03日 08:27

困ったときだけ民間に頼る政府
武漢肺炎発生前のついこの間まで、日本政府・中央官庁は財源を盾に「~~改革」と称して経営手法を公的機関や学問分野に取り入れ緊縮財政で締め付けてきた。

【病院改革】
全国の公立病院を対象に、ベッド数の削減と早期退職を進めている。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/c-zaisei/hospital/hospital.html

【大学改革】
国公立大学法人化して、大学に経営手法を用い「年度内」に成果や利益を出さないものは切り捨てられるようになり、時間を要する科学研究分野が弱体化している。IPS細胞の山中教授も研究費削減に悲鳴を上げていた。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1336069.htm

【国際自由競争で淘汰されたメーカーが救世主】

武漢肺炎に有効とされるアビガンの原料「マロン酸ジエチル」を国内唯一生産できるメーカー「デンカ」が海外勢との厳しい競合で2017年に生産を中止していたが、政府に要請により生産再開。幸い生産設備は残してあった。

経営破綻した際も公的資金は投入されず台湾メーカーに売り渡されたシャープが政府の要請に応じてマスクの生産を決定した。経済産業省の導入支援も受け、わずか1カ月で生産開始にこぎつけるというスピーディーな動きになった。

武漢肺炎によってこれら「~~改革」が今全部裏目にでて、日本がしっぺ返しを喰らっている。平時はお金を盾に「不採算」な民間や国民を締め付けもしくは黙殺し、救済・支援してこなかった政府のその税金の出どころは企業や国民なのである。財源を頂戴している企業・国民を締め付け、都合が悪くなると頼る政府・中央官庁は、今一度「技術に関する国策」「危機管理体制構築」に経営手法や採算性を持ち込むことの愚かさと日本の企業や国民を守ることの重要性を今一度知るべきである。インバウンドで国は救えない。

武漢肺炎の国家支援に国籍条項はあるのか?2020年04月03日 15:51

武漢肺炎の給付金は外国人にも給付するのか?
厚生労働省が4月1日現在で発表した武漢肺炎国内陽性感染者2107名のうち日本国籍者は1088名とのことで、感染者の約半分が外国籍患者でそれを国費で治療していることになる。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10651.html

先般マニラで離陸時に墜落炎上、乗客が死亡した羽田行きのビジネスジェットもカナダ人の患者と医者らが搭乗していたという。治療のために日本に来ようとしていたことになる。
今年の春節に日本に入国し中国より安全だからと居座って息をひそめているチャイニーズも数万人単位でいるはずだ。
いずれも疾病なのだから「人道上」という言葉が出てくるかと思うが、人道上収容したとしても治療費はいただかないと日本人にとって不公平になる。

https://www.youtube.com/watch?v=MhBC1ztAoPw

また現金支給1世帯XX万円と言われているが、住民基本台帳と外国人登録に基づいて支給という報道もある。これではネット難民やホームレスなど最下層の日本人が救われない。また1世帯XX万円というの聞きつけて、急遽世帯を複数に分けて支給を何倍ももらおうと考える輩が出てくるのではないか。

国家は自国民を保護する、
日本国は日本人の保護をするのであって、
世界の常識では、国家は外国人にお金を支給する筋合いはない。

こういう時にお人よしの日本は外国人から足元を見られ、利用されふんだくられる。インバウンドのTAX FREEのように外国人には甘く、日本人にしめつけが厳しい日本政府である。

あの戸越銀座でさえ~個人商店の消滅~2020年04月03日 22:13

戸越銀座でさえ
8年ぶりに品川区の戸越銀座に行った。戸越銀座と言えばさまざまな商店が軒を連ね、通りも賑やかで頻繁にテレビのロケでも紹介される都心の商店街である。

【靴鞄修理店 チャップリン】
他店では断られる靴や鞄の修理を受けてくれるお店に行くためだった。技術も確かで丁寧なお店だ。以前修理した時と同じ職人の青年だったが今回は店の奥でアイフォンをいじっている姿が見えた。暇そうだ。入店して一通り打ち合わせをして修理をお願いした。1か月かかるけど大丈夫かと言われ、前回の修理ではいつになるか分からないと言われ半年かかったので、早いほうだ。今はやはり武漢肺炎の影響で客は少ないそうだ。
http://www.kyouei-hs.com/

【寿司屋三喜】
ちょうど昼時だったので数ある飲食店の中から個人経営っぽい寿司屋に一見さんで入った。客は数人いたが、カウンターには箸・おしぼり・醤油皿のセットがカウンター席の間隔をあけて既にセットされている。客同士距離を開けて座れ、ということだろう。地元の親父も後から入店してきて寿司職人と武漢肺炎談議になっていた。志村けんの死亡は相当ショックだ、マスク2枚は人を馬鹿にしてるとやり取りしていた。

【個人商店が姿を消す】
都心の戸越銀座でさえ、地方の商店街同様、後継者不足や経営不振で店じまいする個人商店が多い。
地元の親父がやっていた中華料理店と古書店の敷地にはアパホテル建設予定で更地になっていた。
シューフィッターがいる靴屋、コロッケの美味しかった精肉店、刺身バイキングで活気があった鮮魚店、いつも行列だった団子屋、地元に根付く電器店はシャッターが閉められ「テナント募集」が貼ってあった。
タレントがよく店先でおでんの立ち食いしていた蒲鉾店は健在だが、武漢肺炎の影響で閑散としている。
金物店と向かいのプラモデル屋と文具店も健在だが後継者を考えると心配だ。
海鮮ランチが美味しい居酒屋【漁】も健在だった。今度来るときは立ち寄ろう。

【個人商店に取って代わる店】
個人商店に代わって、林立しているのが、老人層をターゲットにした処方箋薬局と整形外科、マッサージ店、全国チェーンの焼肉屋、中国人が店主の中華、不動産屋など。
あの戸越銀座でさえ、ひたひたと個人商店消滅の足音が迫っていた。

ゴールデンウイークにすること~滿洲國大觀~2020年04月07日 08:26

本を分解して膠を剥がしたところ
武漢肺炎のお陰で勤め先の売り上げはとうとう前年比95%減となり、出社と自宅待機の繰り返し生活が2か月目に入った。政府の緊急事態宣言が発令されれば、ゴールデンウイークも外出自粛になり、尚更自宅にいることが多くなる。これを機に、まだ手を付けていなかった本の修復をじっくりする気になった。

書名:滿洲國大觀 昭和7年 新光社発行 
約800ページの分厚い本で、
全ページに当時の支那・満州写真入りの歴史情勢・地理解説書。

オークションサイトで見つけ、表紙と中身は外れていたが落丁はないとの説明だったので奮発して5500円で落札した。ところが、届いた本を修復しようとページを分解してみたら、34ページ分が落丁していた。過去に一度修復しなおした痕跡があり、そのときに既にページが抜けていたと思われる。出品者に相談したら、3000円値引きしてくれ、その返金分を充当してこの本を蔵書で持っている東京都立中央図書館から落丁分をコピーで入手した。

中身の背には膠(にかわ)がたっぷり塗られていたので水を付けて丁寧に剥がしおわった。写真で茶色く見えるのが膠の跡の様子だ。
これからこの800ページの背中に1ページ1ページ和紙を貼りつけて補強しながら16ページひと組の折り帖に仕立て、その折り帖同士を糸でかがってつなげていく。
私にとっては未知の量だが、自宅での時間はたっぷりある。

すさまじい30年2020年04月09日 21:21

すさまじい30年
社会人になってかれこれ30年、平成、令和を成人として生きてきたが本当に凄まじい時代だった。一見平和に見えながらも、
●平成7年の阪神淡路大震災で、死者6400人という桁違いの災害
●その2か月後に地下鉄サリン事件で都心の日常での無差別テロ
●平成13年(2001年)アメリカ同時多発テロ事件で旅客機が2機高層ビルに突っ込みビルが崩れていくという常軌を逸した光景をブラウン管を通してライブで目の当たりにし
●平成23年には東日本大震災が起こり、大津波が家、人、車をどんどん飲み込んでいく光景をライブで見、
●ついに令和2年の武漢肺炎による令和大恐慌という世界戦争が始まった。世界中の国が自国を守るために必死の争奪戦争である。しかもこの世界戦争は今始まったばかりで、通常の武器戦争と違っていつ収束するかわからない。感染症が収束してもそのあとには凄まじい経済恐慌が待っている。(あたかも東日本大震災の津波が去った後の途方もなく先の復興のように)。すでに街では、マスクどころか、あらゆる衛生用品が無くなり、石鹸すら品薄だ。
戦前は貧しく苦しい時代だったとよく聞くが、少なくとも国家と国民が一つになってベストを尽くして頑張っていた。いまの時代、たった30年の間にこれまで想像できない規模の災害や異様な事件が起こり、国家と国民もバラバラ、住みにくく凄まじい30年であった。

先般、安倍首相は非常事態宣言をし、108兆円規模の経済支援をすると言った。
「世界的にも最大級の経済対策を実施することといたしました」
「今、歯を食いしばって頑張っておられる皆さんこそ、日本の底力です。」
「考え得る政策手段を総動員して、国民の皆様と共に、この戦後最大の危機を乗り越えていく決意であります」
と精神論でもっともらしい枕詞を付けながら、
108兆円の中身を見ると大半は貸付である。延滞金も免除し猶予も与えるから、結局金を借りろという話だ。1回借りて済むならいいがいつ終わるか先が見えない世界戦争に借金をしてまで商売は続けないだろう。緊急対策は遅かれ早かれこれだけは済まなくなる。武漢肺炎の原因は中国共産党の生物兵器だとも言われるが、百歩譲って天然の感染症だとしても、日本が今のように中途半端な緊急対策を続ければこんどは不作為という人災で国家が店じまいすることになる。金だけが残り国民死す、である。

【安倍首相記者会見2020.4.7】
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0407kaiken.html
【産経新聞社説】
https://www.sankei.com/column/news/200409/clm2004090002-n1.html
【政府緊急対策の実態】
https://www.youtube.com/watch?v=8mO7WsTgkuI
https://www.youtube.com/watch?v=ROtqw7us6w0

自分の体調に疑心暗鬼~もしや武漢肺炎~2020年04月10日 22:56

喉が痛い
先週あたりから体調がいつもと違う。

出勤時、駅の登り階段もいつもより息が切れる。
呼吸すると何となく肺のあたりが重く感じる。
喉がイガイガし、咳払いをする。
微熱ではないが、体温はいつもの35度代より高い36度後半。

もしや私もとうとう武漢肺炎に?と昼時に会社近くの内科に行った。
レントゲンを撮り、採血をし、血中酸素を測り、聴診器を当てたが、肺炎の兆しはない。喉頭炎と身体の痛みを和らげる薬を処方してもらい経過観察する。今日で4日目になるが胸のつかえと喉のイガイガ感が少し残る。
時節柄、花粉症なのか、風邪なのか、はたまた武漢肺炎なのか、自分の感覚だけでは区別がつかない。
このまま快方に向かえば、武漢肺炎は否定できるのか。
いやいや、武漢肺炎無症状患者で自然治癒する人もいるはずだ。
実はもう私も感染しているが、無症状なだけなのか?

私は大陸生活が長かったので、空気・食料・水などで身体が毒されて、おそらく妙な「免疫」「抗体」ができていると思う。
インフルエンザ注射を打ったことはないが、罹ったこともない。だが、一方で昨年実家に帰って親兄弟と過ごしたのち、私だけが上京した途端、他の家族全員が同時にインフルエンザで高熱になった。

よく考えると違和感を感じた始めたちょうど2週間前が3月の3連休で、都心の製本教室に出かけていた。帰りは靖國神社に寄り道して桜を愛でに行った。ちょうどいま、陽性が出ている人たちの多くは「3連休の気の緩み」で罹患した人が多いそうで、日にちも合致する。
思い過ごしで吉と出るか、図星で凶とでるか。
これまで通り、人にうつさないようにマスクをしっかりして様子を見ることにする。

修理できない本~SHIGERU YOSHIDA~2020年04月11日 19:00

大正10年出版の本にYOSHIDA SHIGERUの印
手元に一冊、修理できずにそのままにしてある本がある。
技術的に修理できないのではなく、修理するかどうか躊躇している。
その本は古書バザーで見つけた500円の本だった。

著書名:日本から日本へ 東の巻 
著者:徳富健次郎 徳富愛
発行年:大正10年2月

徳富健次郎は、小説家の徳富蘆花の本名、思想家徳富蘇峰の弟でもある。大正8年から1年かけて妻である愛と世界一周旅行し、この経験をまとめた妻と共著で出版した本だ。
当時の日本人が世界旅行をして何を目にし、どう感じたのか面白そうだと思ったのと、昔の本はページが袋とじになっていてペーパーナイフで1枚1枚破りながら読み進めるので、そのいびつなページ断面(小口)を綺麗にカットする修理の練習台になると思い購入した。

ところが持ち帰って表紙の見返し部分をみると、
SHIGERU YOSHIDA
NEW YORK
NO.
と印が押してあるのを見つけた。(写真)

もしやあの吉田茂総理大臣?彼が持っていた本?
では、このページの袋とじを切ったのも彼自身?
なぜNEW YORK?
外交官でニューヨークに駐在していた?
発行年の大正10年も、吉田茂が生きていた時代と合致する。

ネットで吉田茂の外交官時代の経歴を調べると
明治39年 東京帝大法科大学卒外務省入省。
        領事官補として天津に赴任
明治40年 奉天領事館に赴任
明治42年 ロンドン赴任 
同年12月 駐伊大使館附三等書記官
大正元年 安東領事
大正5年 在米大使館附二等書記官
大正6年 文書課長心得
大正7年 済南領事
大正8年  パリ講和会議全権随員
大正9年  在英大使館附一等書記官
大正11年 天津総領事
大正14年 奉天総領事
昭和3年  外駐スウェーデン公使、高等官一等
同年7月  外務次官、
昭和5年  イタリア大使
昭和11年 イギリス大使
昭和14年 外務省退官

吉田茂とニューヨークの接点が分からない。
徳富蘆花と吉田茂の接点は何かあるかと調べたら、
同じ神奈川県湘南逗子あたりに自宅や別荘があるのと
徳富蘆花がこの本を出版する3年前の大正7年にエルサレム巡礼と世界一周旅行に出かけ、エルサレム滞在時にパリ講和会議に宛てて「所望」と題する、軍備全廃と世界政府に向けた構想を送付している。その時のパリ講和会議の全権随行員の一人が吉田茂である。

この時の徳富蘆花の「所望」が吉田茂の目に留まりのちに出版されたこの本「日本から日本へ」を吉田が手に入れたのか、あるいは徳富蘆花が吉田茂に贈ったのか?
ならばなぜこの本の見返しに SHIGERU YOSHIDA NEW YORKの印があるのか?
経歴では調べられないが、大正10年に吉田はニューヨークにいたのか?
ニューヨーク駐在中に彼自身が印を作り自分の蔵書に押していたのか?
あるいは、ニューヨークには「吉田文庫」的な資料室があって吉田の蔵書を一括保存していたがそのうちの1冊が流れ流れて日本に届き古書バザーで売られたのか?
あるいは吉田茂総理とは全く関係ない大正時代もしくはのちの時代に同姓同名のYOSHIDA SHIGERUがニューヨークにいてその方が押した印なのか。
吉田の蔵書について何か手掛かりがないかとこの本を持参して外交史料館を訪ねた。吉田の蔵書に詳しい学芸員がいれば蔵書印の真偽のほどもわかるかと思った。だが「わからない」「見たことがない」との回答だった。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000034822.pdf#search=%27%E5%90%89%E7%94%B0%E8%8C%82%E5%8F%B2%E6%96%99%E9%A4%A8%27

私の中で、この本の謎と想像(妄想?)がどんどん膨らんでいくと、どうしてもこの本に手を加えて修理する気持ちになれれず、どうしたものかと悩んでいる。

【著書 日本から日本への解説】
http://odamitsuo.hatenablog.com/entry/2018/08/06/000000

バレなければいい~中国のマスク事情~2020年04月11日 21:03

マスクで靴底を拭いて出荷
武漢肺炎の加害者国の中国ではマスクを大量生産し、感染国に輸出しているが、マスク工場の実態は無菌状態でもなく、不潔な環境でスタッフはマスクもせず素手で出荷用マスクを生産、梱包作業をしている。映像には日本向けの日本語パッケージの箱もある。不良品マスクの紹介動画では、蠅の死骸が付いていたり、異物混入した不織布や縫製がきっちりしていないものなど。
究極は、マスク工場の工員が「腹いせ?」に出荷前のマスクを床にばらまき、にやにやしながら自分の靴底を拭いている。
バレなければいい。バレでもしらを切るか言い訳する。
これがチャイナリスクの本質、メイドインチャイナの実態である。
これでも日本はメイドインチャイナに回帰しますか?

【埃だらけの工場内でマスク無し、手袋無し、素手でマスクを袋詰め】
https://www.youtube.com/watch?v=vMyX3FVA5Qk
【買ったマスクが不良品 蠅の死骸も】
https://www.youtube.com/watch?v=LC2sLhXZGaw
【マスク工場で自分の靴底をマスクで拭く男】
https://www.youtube.com/watch?v=C4cnXoGsjj8

職業に貴賤はない2020年04月12日 15:15

職業に貴賤はない
ホワイトカラーとブルーカラーという言葉があり、ホワイトの人はブルーの仕事をする人をちょっと下にみている。若い頃は、私も仕事を通じて自分は世の中を動かしている、くらいのちょっとした傲慢さを持っていたが、その実そうではないことに気付いた。自分がやっている仕事なんて、私がしなくてもいくらでも代わりの人はいるし、私の仕事なんて、世の中からなくなっても大したことはないし、なくても生きていける。
それよりも世の中になくてはならない仕事があることを、今回の武漢肺炎の緊急事態状況で一層実感した。
例えば
我々に食糧を生産し供給してくれている農家畜産漁師など第一次産業の皆さん
水道、ガス、電気をこれまで通り供給してくれている皆さん
ゴミを朝早くから回収してくれ環境を保持してくれている業者の皆さん
夜昼関係なく物流を担うトラックの運転手さんと宅配業者さん
健康を守る医師・看護婦と治安保持を担う警官消防自衛隊の皆さん

普段でも、空港、駅のトイレを我々が快適に使えるのは当然だが清掃員の皆さんのお陰である。「トイレ掃除の仕事なんて」と軽蔑するのはとんでもないことである。自分がしない(やれない)仕事を代わりに支えてやってくれているのだから。「トイレ掃除くらい誰でもできる」と思ったら大間違いである。
大学生の頃、夏休みを利用して大手のパン工場で2週間期間限定のアルバイトをした。パン工場といえばいろいろな形のパンに囲まれて楽しそうだと思ったが、工場に行ってみると私に与えられた仕事は別の工場から搬入された段ボールに入っているパン生地の袋を箱から取り出し、さらにその袋を開けてずっしりと重たいパン生地の中身をひたすら積み上げるという仕事だった。一日8時間延々と同じ単純作業が続く。その作業は私ひとりだけで、苦労を分かち合う仲間もいない。ひとり黙々とペース配分も休憩もすべて自分で決める。やってもやっても終わらず、次々と運ばれる段ボール箱。なんとか約束の長い2週間が過ぎ、最終日に「お世話になりました」と現場主任に挨拶したら、「来週も続けてやってくれないか?」、「2週間続けられたのはアンタが初めてだ。1日で辞める人もいた」と言われた。帰省予定でもあったので、丁重にお断りしたが、人がすぐ辞める仕事を自分が約束の2週間やり遂げられたことにホッとしたのと、単純な仕事、日の当たらない仕事程辛くて忍耐が必要だとつくづく実感し、それを本業で続けられる人は尊敬に値すると思う。
だからトイレ掃除は誰にでもできる仕事ではない。さらには職業に貴賤はない。日の当たらない、縁の下の仕事、人の嫌がるような仕事、単純で辛い仕事ほど世の中ではなくてはならない職業で、好むと好まざるとに関わらずそれに従事している人には感謝と敬意を抱く。