阿波弁のおみくじ~徳島県護国神社~ ― 2023年08月20日 23:37
徳島県護国神社本殿には面白いおみくじがある。阿波弁おみくじである。表には「阿波踊りみくじ」と書いてあるが、中身は阿波弁(徳島弁)で書いてある。
おなじアホなら引かなきゃソンソン~。阿波踊りみくじ 阿波弁じょ 徳島はええとこじょ今回の参拝で私がひいたみくじは小吉で以下の通り。
「恩をあだで返されるような不幸災難があってつらいけんど、怒らんと我慢しとったら、どないかなるけん。無理せんとのんびり行きよ。信用失うけん、なんぼ腹が立っても、いらんこと言うたらあかんじょ。」
書いてある内容が、今の私にドンピシャでびっくりするとともに、自戒する気持ちをあたらめて持った。
ここには先の大戦で戦地に赴いた徳島県出身の慰霊碑が本殿脇に建立されている。
そのうちの一つに、硫黄島慰霊碑があった。碑の後ろに回ると、硫黄島で亡くなられた徳島県出身の計55名の英霊の名前が刻まれていた。
以前ブログで紹介した硫黄島の洞窟入口に掘られた名前「■田嘉壽雄」さんの名前があるか、ひとつひとつ石の上から指でなぞって確認したが、徳島県出身者の中にはおられなかった。
開戦の日に想う ― 2021年12月08日 20:20
先人が決定し歩んだ歴史(選択肢)を今の我々が「たられば」で批判するのは簡単である。ただ、その時代の実際にその苦境に立たされた我が国の先人が覚悟を以て文字通り必死で決めた選択肢は敬意をもって見るべきだと思う。
当時の日本が今の日本と違うのは、戦前の日本は少なくとも皇室の元で私利私欲よりもただただ我が国の将来の為に命を惜しまず国民が一つになった。当たり前だが、自分の国の事は自分らで決めた。
今の日本は周りの顔色を見ながら、自分らが何をしたいかが全く見えてこない。「個性」「自由」と言えば聞こえはいいが、国民の心もバラバラで、つまらない日本になってしまった。
作曲家のすぎやまこういち先生は「若い人は戦前はさぞかし暗い時代だったろう、と言うが、終戦までの最後の2年くらいは食べ物もなくなってきたが、それ以外の期間はのびのびと楽しい暮らしだった。暗い世の中だと感じたことはない」と言っていた。
英文学者の渡部昇一先生も山形県の片田舎で暮らした戦前の少年時代のことを実に楽しそうに話していた。
職場の同僚に「今の日本は住みにくい。個性を重んじ個人の権利を尊重するといいながら言葉狩りされたり却って色々言動を制限される。お互いさまのお節介で支え合っていた戦前に生きてみたかった」といったら、キョトンとされた。
先人の想いや犠牲を思うと、今の体たらくの日本をちゃんと立て直して後の世代に引き継がないと、と焦るばかりだ。
以下開戦のご詔勅を転載する。----------
天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス
朕茲ニ米國及英國ニ對シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ勵精職務ヲ奉行シ朕カ衆庶ハ各々其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ逹成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ
抑々東亞ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄與スルハ丕顯ナル皇祖考丕承ナル皇考ノ作述セル遠猷ニシテ朕カ拳々措カサル所而シテ列國トノ交誼ヲ篤クシ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ之亦帝國カ常ニ國交ノ要義ト爲ス所ナリ今ヤ不幸ニシテ米英兩國ト釁端ヲ開クニ至ル洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ中華民國政府曩ニ帝國ノ眞意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ帝國ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提攜スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ相鬩クヲ悛メス米英兩國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レテ東洋制覇ノ非望ヲ逞ウセムトス剩ヘ與國ヲ誘ヒ帝國ノ周邊ニ於テ武備ヲ増強シテ我ニ挑戰シ更ニ帝國ノ平和的通商ニ有ラユル妨害ヲ與ヘ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ囘復セシメムトシ隱忍久シキニ彌リタルモ彼ハ毫モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益々經濟上軍事上ノ脅威ヲ増大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ歸シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衞ノ爲蹶然起ツテ一切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ
皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有衆ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス
御名御璽
昭和十六年十二月八日
內閣總理大臣兼
內務大臣陸軍大臣 東條英機
文部大臣 橋田邦彦
國務大臣 鈴木貞一
農林大臣兼
拓務大臣 井野碩哉
厚生大臣 小泉親彥
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郞
外務大臣 東鄕茂德
遞信大臣 寺島 健
大藏大臣 賀屋興宣
商工大臣 岸 信介
鐵道大臣 八田嘉明
硫黄島と御巣鷹山 ― 2021年10月18日 21:21
・硫黄島は本土から2万人の兵隊さんが送り込まれ、戦後80年以上経った今も1万人以上の英霊が本土へ帰るのを待っており、島全体が未だに英霊のお墓となってしまっている。
御巣鷹山は520名を乗せたジャンボ機が尾根にぶつかり、機体先方が乗客もろとも一瞬にして燃え尽き土になった。人間が収容出来たご遺体や遺体の一部以外は今も多くの御霊が山全体に眠っている。
・硫黄島は上陸したアメリカ軍が火炎放射器で焼いた焦げた岩肌が未だ残っている。
御巣鷹山はジャンボ機によってなぎ倒されて焦げた大木の切り株が残っている。
【硫黄島と御巣鷹山が違う点】
・硫黄島は雨水以外の真水が一滴もない渇いた過酷な環境だが、御巣鷹山は清流と深い緑に囲まれた潤いのある風景。
・硫黄島は日本の領土であるが一般の日本人は簡単には訪れられない地、御巣鷹山は山深い土地ではあるものの気持ちさえあれば遺族を始め誰もが訪れられる場所。
ハカラメの葉から芽 ― 2021年08月13日 23:19
知り合いの知り合いの方が小笠原から7月に持ち帰ってくれたハカラメの葉を育て始めて一か月が経った。
水を含ませた脱脂綿に乗せて経過観察していると葉から芽が出始めた。根もしっかり出て脱脂綿内部に伸ばし始めてきたので、酷暑ではあったものの土に植え替えることにした。この冬を乗り越えるべく今のうちにしっかりと成長させていこう。
島からの贈りもの ― 2021年07月12日 19:31
生き残っているハカラメ ― 2021年07月05日 00:05
小笠原から持ち帰ってきたハカラメがここ内地の寒さに耐えかね、また私の育て方が悪く今年の正月に瀕死の状態になった。そのうちの残った葉を何枚か春先まで保存し、暖かくなってから育て始めた。ハカラメ(葉から芽)はその名の通り、葉のフチから新芽と根っこがでてくる生命力の強い外来種で、別名マザーリーフともいう。
風前のともし火のハカラメ
新芽が3ミリほどだったのが、ゆっくりではあるが春の太陽を浴びて今では6センチほどまでに成長した。冬に葉が枯れ、残っていた茎をそのまま捨てずに土に放置していたら、ここからも新芽が出てきた。もともと生命力が旺盛だと聞いていたのだが、育つ環境さえ取り戻せば確かに潜んでいた生命が復活した。まだまだ本来の勢いはないが、このまま静かに成長を見守りたいと思う。