あの戸越銀座でさえ~個人商店の消滅~2020年04月03日 22:13

戸越銀座でさえ
8年ぶりに品川区の戸越銀座に行った。戸越銀座と言えばさまざまな商店が軒を連ね、通りも賑やかで頻繁にテレビのロケでも紹介される都心の商店街である。

【靴鞄修理店 チャップリン】
他店では断られる靴や鞄の修理を受けてくれるお店に行くためだった。技術も確かで丁寧なお店だ。以前修理した時と同じ職人の青年だったが今回は店の奥でアイフォンをいじっている姿が見えた。暇そうだ。入店して一通り打ち合わせをして修理をお願いした。1か月かかるけど大丈夫かと言われ、前回の修理ではいつになるか分からないと言われ半年かかったので、早いほうだ。今はやはり武漢肺炎の影響で客は少ないそうだ。
http://www.kyouei-hs.com/

【寿司屋三喜】
ちょうど昼時だったので数ある飲食店の中から個人経営っぽい寿司屋に一見さんで入った。客は数人いたが、カウンターには箸・おしぼり・醤油皿のセットがカウンター席の間隔をあけて既にセットされている。客同士距離を開けて座れ、ということだろう。地元の親父も後から入店してきて寿司職人と武漢肺炎談議になっていた。志村けんの死亡は相当ショックだ、マスク2枚は人を馬鹿にしてるとやり取りしていた。

【個人商店が姿を消す】
都心の戸越銀座でさえ、地方の商店街同様、後継者不足や経営不振で店じまいする個人商店が多い。
地元の親父がやっていた中華料理店と古書店の敷地にはアパホテル建設予定で更地になっていた。
シューフィッターがいる靴屋、コロッケの美味しかった精肉店、刺身バイキングで活気があった鮮魚店、いつも行列だった団子屋、地元に根付く電器店はシャッターが閉められ「テナント募集」が貼ってあった。
タレントがよく店先でおでんの立ち食いしていた蒲鉾店は健在だが、武漢肺炎の影響で閑散としている。
金物店と向かいのプラモデル屋と文具店も健在だが後継者を考えると心配だ。
海鮮ランチが美味しい居酒屋【漁】も健在だった。今度来るときは立ち寄ろう。

【個人商店に取って代わる店】
個人商店に代わって、林立しているのが、老人層をターゲットにした処方箋薬局と整形外科、マッサージ店、全国チェーンの焼肉屋、中国人が店主の中華、不動産屋など。
あの戸越銀座でさえ、ひたひたと個人商店消滅の足音が迫っていた。

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