戦前の教科書を修理した2021年02月28日 00:24

戦前の教科書
戦前の教科書を買うのが好きで特に歴史、地理の科目には興味がある。なぜならそれらの科目こそが、戦前と戦後で大きく変わっているだろうと思うからだ。私が受けた戦後教育は基本的に敗戦国日本がGHQから指示された自虐的立場が前提にあり、戦前の教科書なら日本人自らが自らの方針で子供たちのためにと書いた内容であると思ったからだ。

【日本地理、世界地理、西洋史、東洋史、国史】
大体一冊平均100~500円の範囲で購入。
【発行年】
昭和4~12年前後
【破損状況】
2カ所のホッチキスでページが綴じられているが、100年近く経ち錆がつき劣化したり、錆びた穴が紙を傷め、背のクロスも破れ表紙がはずれかかっている。
【修理】
ラジオペンチで錆びたホッチキスを抜き、ページの間に残っているホコリやクズ、髪の毛を1ページ1ページ丁寧に取り除く。ホッチキスの穴をそのまま利用して、麻糸で平綴じする。錆び穴で傷んだページは和紙で補強する。表紙と本文を新しいクロスでつなげて完成。(歴史は水色、地理は緑で合わせた)
【補足】
裏表紙や内扉に学校名、学年、組、学生氏名が墨で書いてあるものが多く、本文の欄外にも授業で先生から聞いたことを手書きで追記したり、落書きしたりしているのが残っている。100年前も学生は同じだ。これも過去の証しであり、消さずに残した。