東京五輪は開催すべし2021年05月19日 23:30

五輪雛
武漢肺炎前の頃は、東京五輪開催は何かにつけ気に食わなかった。IOCの商業五輪の思惑で選手の事を考えない真夏の日本で強行開催を決め、前回の東京五輪のように行楽の秋に開催しようとしないこと、電通はじめオリンピックに群がるハイエナたちと浮足立った東京都と政府のニヤケ態度が気に入らなかった。 しかし今は違う。東京五輪は開催すべきである。 世界中が間違った方向で恐れている武漢肺炎、他国がやっと上向きになってきた中、日本は逆に陽性患者を増やそうとPCR検査に躍起、国民も2年に及ぶこの生活にそろそろ飽き飽きしてきた。ここで一発、先延ばしにしてきて東京五輪を強行開催し、日本国内をグレートリセットしたほうがいい。 無観客でもいい、一部の国の選手しか来れなくてもいい、選手の状態がベストでなくてもいい、とにかく無理やりでも開催することに意義がある。国民の気持ちも上向きに変わる。世界中の人の気持ちも変わる。今となっては中止することによる損失よりもやるメリットのほうが勝っている。 左翼連中と東京都小池知事はどうにかしてオリンピック中止に持ち込もうと巷で署名運動や必死に陽性者を増やそうと街角で無料PCR検査をしている。これを見ても、東京五輪開催は正しい。 先般、人形の街東京浅草橋に立ち寄った。端午の節句も終わったタイミングであったが雛人形が飾ってあった。東京五輪雛である。浅草橋の雛人形も五輪を祈っている。

道具は大事2021年05月20日 23:20

左が西洋式、右が和製のディバイダー
武漢肺炎のおかげで、職場も未だ完全出社とはいかず、在宅勤務が続いている。定年退職までの大事な時間でもあるからと、週末や平日夜間を利用して習い事を増やした。
①怖い親方の製本工房
②海外でパッセカルトンを学ばれた講師による本のデコール教室
③レザークラフト教室(革や道具の扱いに慣れるため)
④優しい女性講師の製本教室(不定期)
⑤平日夜間のパソコンプログラミング教室
⑥平日夜間の中国語教室
である。
1週間が7日しかないのに、6つの教室を掛け持ちしている。我ながら不安になるが、武漢肺炎でウチに籠りがちな昨今、これではいけないと故意にスケジュールを入れ、時間を有意義に過ごせている。
6つの教室のうち①②③の教室の先生は皆そのみち40年以上の匠で、教え方も職人気質がにじみ出ている。④の製本教室の女性講師も技術はあり的確にアドバイスしてくれる。しかし、①②③と④の教室で一番違うのが道具である。
生徒は全ての道具を教室へ持って行けないし、揃えているとも限らないので道具を教室で借りる場面がある。その時に、①②③のベテラン先生の教室では、ご自身が使っている道具もしくはご自身が使っているものと同じものを惜しげもなく貸してくれる。一方④の教室は特殊な道具でなければ大体が100円ショップで買ってきたものを用意している。
ここが我々学ぶものにとっては大きい。
いい道具を使えば、その道具の使い方も含めて技術を学べる。ところが安物の道具だと使っている者の言うことを聞いてくれないことがある。切れればいい、測れればいいではない。切り方、測り方にも職人の技がある。④の教室へ行くときは、荷物が重くなるのがいやで、そこの道具を借りているが、やはり100円ショップは手にしっくりこない。いいものを作るには道具をケチってはいけないと、そこへ行く度に感じる。

疑似バンド~輿地誌略~2021年05月23日 01:27

背中の疑似バンド
明治初期に発行された輿地誌略という本がある。400年の鎖国を解き、開国間もない明治初期に文部省から発行された全世界の地理や風俗がイラスト入りで書かれている本である。日本人が見る、日本人が知る当時の世界の様子が地域、国別に書かれている。
元々和本でも発行されているが、西洋本で合本になった輿地誌略を見つけて購入した。
【状況】
表紙の革が劣化、虫食い。(写真右側)本文の紙は酸化して茶色くなりポロポロと崩れかけている。
【修理方法】
表紙を別の革とクロスで仕立て直し、本文は一枚一枚ペラ紙で平綴じだったのを、ページの背中を和紙で補強し折り帖にして丈夫で開きが良い本かがりに綴じ直す。フチの酸化部分をを化粧裁ちして切り落とす。見返しのページは製本工房の親方製作のマーブル紙を購入し使う。
【データ】
『輿地誌略 壱巻~七巻』 明治九年九月文部省発行
片袖革装、本かがり、疑似バンド(本の背中に革バンドをつけて、西洋伝統工芸本パッセカルトン風に仕立てる)

菅(すが)さんはどこの国のどこの党の首相か2021年05月23日 23:59

公明党 菅義偉
菅政権になって、ヒタヒタと日本の溶解が加速し始めている。恐らく自分自身が生きていないだろう2050年の日本に脱炭素社会を実現しようとか無責任なことをいい、経済有識者会議に外国人で元証券会社のデビッドアトキンソンやパソナ会長の竹中平蔵を起用し、地銀が多すぎると意図的経営統合を促進し、セキュリティ対策も杜撰なまま身の程知らずでデジタル庁を立ち上げる。武漢肺炎で日本人の気持ちと日本経済がずたずたになっているのに相変わらず緊縮財政で我々も疲弊を通り越した。
先般東京をぶらついていると議員ポスターを目にした。「菅義偉 公明党」である。もともと故郷への愛着心も党への忠誠心もなく、自民党で一匹狼だった彼だが、彼にとって党はどこでもいい。一説には維新と蜜月で、自民党が敗北しても、維新が勝てば彼らを自民に移せばいいとまで考えているらしい。最近の菅さんは、眼が死んでいる。首相を半年もやってそろそろお疲れでしょう。「国民の為に働く」センスがないならお願いだから余計なことはしないでほしい。

戦時中の健康心得~健康漫画カルタ 昭和館~2021年05月24日 13:46

健康カルタ
靖國神社の帰り道、九段下の昭和館に立ち寄った。戦前戦中の生活用品や映像ニュースを展示して当時の庶民の暮らしが伺える国立博物館である。
https://www.showakan.go.jp/
武漢肺炎下で、ちょうど戦前戦中の国内感染病対策関連の展示が催されており、そこに『健康漫画カルタ』というのがあった。今に通じることもあろうかと転載する。
い.....イツモニコニコ ゲンキナコドモ
ろ.....ロンヨリショウコ コノカラダ
は.....ハエノクウシュウ バイキントウカ
に.....ニックヮウアビテ ハイキング
ほ.....ホンキデベンキャウ ゲンキデウンドウ
へ.....ヘイタイサンニモ マケナイカラダ
と.....トラヨリコワイ トラホーム
ち.....チヒサイトキカラ ハヲミガケ
り.....リンゴノヤウナ アカイホホ
ぬ.....ヌレタハダギハ カゼノモト
る.....ルヰヲオヨボス ヒトリノビョウキ
を.....ヲリヲリハ オナカノサウヂ ムシクダシ
わ.....ワガママイフナ タベモノニ
か.....カスナカリルナ テヌグイヲ
よ.....ヨルノカンショク オナカハメイワク
た.....タベルマヘニハ テヲアラヘ
れ.....レイスヰマサツデ カゼヒカズ
そ.....ソトカラカヘッテ ガラガラウガヒ
つ.....ツメノナガイコ キタナイコ
ね.....ネマキオフトン ヒニアテヨ
な.....ナホスイシャヨリ カゝラヌヨウジン
ら.....ラジオニアワセテ 一、二、三 
む.....ムシバツクラヌ フダンノチュウイ
う.....ウレシイニチエウ ピクニック
ゐ.....ヰモンブクロニ ゲンキナタヨリ
の.....ノビヨワレラハ ミクニノタカラ
お.....オヤツハオウチデ カヒグヒスルナ
く.....クチマメヨリ アシマメ
や.....ヤマヒオヒダセ トナリグミ
ま.....マドカラムカヘル ヨイクウキ

以上で、それ以下の文字の展示無しの為不明

戦時の食生活秘訣便覧 ①2021年05月25日 00:22

戦時中の食糧が段々厳しくなってくる中、庶民の知恵として、家庭料理研究家の小林完氏が提唱した食生活秘訣便覧を見つけた。要するにこれまで捨てていた食物も工夫次第で食べられるという一覧である。
加工方法別に適している食物を解説しているので順々に紹介する。

加工①
【生で食べませう】栄養と燃料の経済
・おやつに食べる...さつまいも
・塩やソースで食べる...トマト
・すりおろして醤油、味噌、酢等を加えて食べる、また冷し汁にしてもよい...かぶ、大根、人参、胡瓜、白瓜
・切って塩をふりまぶし十四、五分おいてからかるくもみ、醤油、ソース、酢等で食べる。和え物にしてもよい...かぶ、大根、人参、白瓜、夕顔、白菜、なす、キャベツ、玉ねぎ、ねぎ、うど、茗荷、にら

(ここまでは普通、今でも十分通用する)

加工②
【切り方で食べられるもの】繊維の多いものはなるべく筋を短く切ればなんでも食べられる
大根の葉、キャベツの芯、若いそら豆のさや、固いごぼう、蓮根の固い所、牛蒡の葉、人参の葉、固い茗荷、固くなったねぎ

(食べようとする中身がだんだん厳しくなってくるなぁ)

加工③
【灰汁でゆでてアク抜きするもの】
・ゆでてから三,四〇分水にさらして調理するもの…南京の葉柄、じゃがいもの皮や芽、わらび、山うど、さつまいもの葉柄、クローバー
・ゆでてから二畫夜位水にさらしてから調理する…夏みかんの皮
・ゆでてから一畫夜位水にさらしてから調理するもの・・・ごぼうの葉、ふきの葉、よもぎ、山ごぼう、どくだみ

(徐々に野草が入ってくる、食べるためには手間もかかる)

加工④
不味で食べられぬものはアク抜きすれば食べられる
【蒸しゆでにしてアクぬきするもの】
白菜、小松菜、ほうれん草、はこべ、ちしや、あかざ、あづきの葉、ゆきのした、ぎぼし
【水につけてアクぬきするもの】
蓮根、なす、ごぼう、ふき、ずゐき、うど

(聞いたことのない草類がふえてくる)

~次回に続く~

戦時の食生活秘訣便覧 ②2021年05月26日 00:06

前回の続き
いよいよ戦中っぽくクライマックスの域に
加工⑤
【捨ててゐたものの食べ方】
・茶がら…干して貯え水につけてやはらかくもどし、ご飯にまぜたり油いためしたりして食べる
・里芋八つ頭の茎…赤い茎はそのまゝ調理し、青い茎は皮をむいて乾かして干瓢の代用にする
・南京、さつまいもの葉柄…皮をむいて蕗と同じように調理して食べる。乾燥して貯えれば干ぜんまいと同様に食べられる
・キャベツの芯、大根の葉、そら豆のカラ…繊維を切るやうに横に細く刻み煮物、油炒め、塩もみ、塩漬け、ご飯にまぜる等にして食べる
・じゃがいもの芽…一度ゆでて灰汁を脱き、煮物、おひたし等に使ふ
・間引き牛蒡、間引き人参…こまかくきざみ、炒め飯等にまぜ、又煮物おひたしなどに使ふ
・豆類や牛蒡の葉…一度ゆでて、灰汁を出してから油炒め、煮物、和え物等に使ふ
・とうもろこしの芯…うすく切って水煮し煮出汁にすると砂糖の代用になる
・みかんや夏みかんの皮…干してから炒ってすりつぶしふりかけの材料やパン、すゐとん等のなかに入れる
・南瓜や西瓜のたね…干してから炒つて固い皮を去り落花生や胡麻の代用に用ゐる。

そろそろ限界が見えてきた緊急事態宣言2021年05月27日 00:01

武漢肺炎がどうも新型の風邪ウイルスに近いものだと分かって来ても、日本政府、自治体は未だに事あるごとに緊急事態宣言を出し、それさえ出せば免罪符として言い訳ができると思っている。宣言を何度出してもなんの科学的根拠も効果も示さぬまま感情論だけでやみくもに延長延長を繰り返している。
最初は国民も黙って言うことを聞くしかなかったが、そろそろやり方がおかしいことに気付いてきた。何度やろうが変わらない、そもそも20時に飲食店を閉めて酒を出さないこととウイルスはどう関係あるのか。ウイルスは飲食店にしかおらず20時になるとどこかからやってくるというのか?根拠のない愚策にだんだん人も飽き飽きしてきた。
うちの製本工房の頑固な親方は2年前の発生当初から武漢肺炎どこ吹く風、対受講者の為にマスクだけはしているが、一貫して教室を休まず、生徒さえ希望すればクラスを受け入れてくれていた。もうひとつの百貨店内にあるカルチャーセンターの製本教室は前回、今回の緊急事態宣言で一時教室を中止していたが、この度の緊急事態宣言延長後はこれまで通り開講するという。前回の緊急事態宣言ではクラスを止め、今回の宣言延長ではクラスを再開する、どこがちがうからこの度の延長後は開講するのか?「飽き飽きしてきたから」という理由しか見当たらない。
緊急事態宣言に何の効果があるのか、そろそろこの愚策の限界に気付く人たちが増えてきた。脱原発とコロナ脳の根っこは同じだ。こんなことに付き合っていたら人間様のほうがくたびれて立ち行かなくなる。あとはウイルスとうまくつきあうことを前提に人間様のほうが覚悟して生活を取り戻すしかない。

ゴジラ級 中世日本のド迫力2021年05月28日 15:02

聖徳太子遠忌1400年の特別展見学で奈良国立博物館に行った際に別棟の仏像館に立ち寄ったところ、奈良・金峯山寺(きんぷせんじ)の仁王門にある仁王像が公開されていた。国宝仁王門の修復に際し、仁王像を奈良国立博物館が保存移転先になり一般公開されていたのだ。
金峯山寺仁王門 金剛力士立像

阿形吽形

仁王門から飛び出してきた高さ5メートルの阿形・吽形が人間様を見下ろす。東大寺の仁王に次ぐ大きさだけあって真下で見ると確かに大きい。それでいてしなやかな体の動きが隆々とした筋肉の繊細な曲線で生き生きと迫ってくる。仁王門に収まっているときはとてもお目にかかれない仁王像の足元・背中・脇の下の曲線を目に焼き付けた。南北朝時代の日本で、ギリシャ彫刻やローマ美術がどこまで伝わっていたのか分からないこの時代、極東にあるこの日本で勝るとも劣らないこれだけ迫力のあるものを仏師が木に彫り込んだことは、日本人の精神性と芸術性の高さが伝わってくる。中世日本鎌倉・室町時代の仏像の威圧感はすさまじく、今の我々に大胆に迫ってくる。
国宝仁王門 大修理

普段なかなか見られない仁王の脇の下

武漢型につづきインド型にも罹患?2021年05月29日 00:33

世界各国が門戸を閉め始めた昨年3月、日本は相変わらず中国からのインバウドを受け入れていた。そんなころ駅の階段を上がるといつもより息苦しく、もしや武漢肺炎ではと思いつつも保健所ではまだまだPCR検査が簡単に受けられなかった。かかりつけ医に相談して病院を紹介してもらい肺のCTを撮ってもらった。肺炎症状も認められないということで、武漢肺炎の可能性も除去され普通に生活しているとそのうち身体も元に戻り息苦しさも消えた。
今年は、ゴールデンウイーク後2日目の会社でどうも身体全体が倦怠感で熱っぽく早引きして帰宅した。体温は37度まではいかないが平熱よりは高めでお腹を下し始めた。翌日近所の内科で受診したら「ウイルス性の胃腸炎」と言われた。武漢肺炎の症状ではないからPCR検査も不要とのことで、薬を処方してもらい帰宅した。高めだった体温も2日後に平熱に戻ったがお腹は1週間ほど下していた。
あの時まかり間違ってPCR検査で陽性にでもなろうものなら職場はタダでは済まなくなるので、検査を免れてよかった。
新型ウイルスは経口感染よりも下水感染が要注意だと聞く。だから老人のおむつなどを替える介護施設でクラスターが発生すると言われるのは道理にかなうと思う。この度の微熱と腹下しはインド型ウイルスによる仕業だと内心思っている。これで武漢型につづきインド株に対しても自然抗体ができたな、と密かに喜んでいる。