道具は大事2021年05月20日 23:20

左が西洋式、右が和製のディバイダー
武漢肺炎のおかげで、職場も未だ完全出社とはいかず、在宅勤務が続いている。定年退職までの大事な時間でもあるからと、週末や平日夜間を利用して習い事を増やした。
①怖い親方の製本工房
②海外でパッセカルトンを学ばれた講師による本のデコール教室
③レザークラフト教室(革や道具の扱いに慣れるため)
④優しい女性講師の製本教室(不定期)
⑤平日夜間のパソコンプログラミング教室
⑥平日夜間の中国語教室
である。
1週間が7日しかないのに、6つの教室を掛け持ちしている。我ながら不安になるが、武漢肺炎でウチに籠りがちな昨今、これではいけないと故意にスケジュールを入れ、時間を有意義に過ごせている。
6つの教室のうち①②③の教室の先生は皆そのみち40年以上の匠で、教え方も職人気質がにじみ出ている。④の製本教室の女性講師も技術はあり的確にアドバイスしてくれる。しかし、①②③と④の教室で一番違うのが道具である。
生徒は全ての道具を教室へ持って行けないし、揃えているとも限らないので道具を教室で借りる場面がある。その時に、①②③のベテラン先生の教室では、ご自身が使っている道具もしくはご自身が使っているものと同じものを惜しげもなく貸してくれる。一方④の教室は特殊な道具でなければ大体が100円ショップで買ってきたものを用意している。
ここが我々学ぶものにとっては大きい。
いい道具を使えば、その道具の使い方も含めて技術を学べる。ところが安物の道具だと使っている者の言うことを聞いてくれないことがある。切れればいい、測れればいいではない。切り方、測り方にも職人の技がある。④の教室へ行くときは、荷物が重くなるのがいやで、そこの道具を借りているが、やはり100円ショップは手にしっくりこない。いいものを作るには道具をケチってはいけないと、そこへ行く度に感じる。

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