急病人に出くわす2020年06月29日 07:25

週末寄り道でいつも古書街神保町を散策するのだが、ある書店に入ろうとしたら、ひとりのご老人が店の入り口で倒れた。最初は書店員がすかさず椅子と水のペットボトルを持ってきて店先で休ませていたが、その椅子から再び崩れ落ち地面の倒れてしまった。
私は以前救急救命士の講習を受けたことがあり、毎年AEDの使用訓練もしていたので、近寄って肩を叩きながら「大丈夫ですか?」と大きな声で尋ねたら、ご老人は目を半開きで「ハイ大丈夫です」と反応した。意識はあるのでAEDは不要だったが書店員と一緒にご老人を起こそうとしたがダラリとして座ることもできない。意識はあるが顔は真っ白だ。
近くにいた男性に救急車を呼んでもらうことにした。救急車が来る間も、書店の本を持ってきて枕代わりにして寝かせ、救急車がくるまで時々話しかけて意識があることを確かめ続けた。

遠方からだと帰宅するのも大変だと思い
「どちらにお住まいですか」と尋ねると
「青山です」と倒れたままのご老人が弱弱しく答えた。
ハンチングハットで身なりもきちんとした方だったので
もしかして名家のお金持ち?と思わず勘ぐった。

人が道路の真ん中であおむけに倒れているので、通行人がのぞき込んだり、話しかけてきたりした。
ある女性が近づいてきて、「水のペットボトルをわきの下に挟んで冷やすといいですよ」と助言してくれた。
眼鏡のひ弱なお宅風男性が近寄って来て「新型コロナにでもかかったんですか」と冗談とも正気ともつかぬ質問をしてきた。何をバカなことを言っているんだと思い「新型コロナとは関係ありません」と答えて蹴散らした。
間もなく救急車がきて、ご老人は担架で連れていかれた。一緒に見守っていた書店員、救急車を呼んでくれた男性と私は、どうも有難うございましたとお互いねぎらいの挨拶をして別れた。

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