「国連」という名のごまかし2019年10月23日 23:07

国連ニューヨーク本部
今週は「国連週間」だそうだ。
「国連」(国際連合)と聞くとなんだか、世界各国が集まっていろいろ議論し合う「公的機関」のようなイメージがあるが、「国連」なんて呼んでいるのは日本くらいのもので、もともとの「UNITED NATIONS」というのは素直に訳せば「連合国」である。つまり第二次世界大戦の戦勝国(連合国)が母体となって発足した組織なのだ。
その証拠に、国連憲章(正しくは連合国憲章!)53条には、「第二次世界大戦で枢軸国側に立った国(特に日本とドイツ)が侵略行動を行った場合には、安全保障理事会の議決に基づかず、強制行動が取れる」という規定がある。つまり負け組の日本やドイツがもしまた何か悪さをしたら、連合国は理事会にかけずに即刻叩き潰せる、というもので、「連合国」にとって日本やドイツはいまだに敵なのだ。(敵国条項)
従って敗戦国日本は「連合国」の組織においては当然常任理事国には入れてもらえず、その一方「国連拠出金」だけはアメリカに次いで2番目に多く払っている。敵扱いされ、議論・採決する権利ももらえず、金だけ支払わされているのだ。
「国連」機関のひとつユネスコ。世界遺産登録などで日本でも身近な機関であるが、中国が先般、明確な物的証拠を示さないまま「日本軍による南京大虐殺」を「記憶遺産」として申請し、ロビー活動が功を奏してユネスコで認められた。同様に韓国も慰安婦を記憶遺産に登録しようと画策している。ユネスコへの拠出金第一位だったアメリカが2018年にユネスコから脱退したことにより、日本がユネスコの分担金の1/4を払う最大拠出金国になった。自国の名誉を傷つけられながら、それにお金を払っていたら世話がない。
中国語でも「聯合國・联合国」であり「国連、国際連合」とは呼ばない。まずは、我々日本人も「国連」というごまかしの呼称を止め、「連合国」と呼ぼう。「連合国」と呼べば、この機関の本質や日本の立ち位置(連合国からの扱われ方)が非常に理解しやすくなる。
日本の国益にもならない「連合国」機関への拠出金、いつまでも黙って払っていないで、そろそろ払い方を国民全体で考えたほうがいい。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jp_un/yosan.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/kyoryoku/unesco/gaiyo.html