今年も福島の桃がやってきた2020年07月31日 20:10

今年も福島の桃がやってきた
中国留学期間に知り合ったルームメイトが福島県南相馬市出身だったこともあり、東日本大震災以来、原発の風評被害を少しでも払拭すべく、10年来積極的に福島産を購入するようにしている。
きっかけは、大震災翌年に東京駅八重洲口の福島県アンテナショップに立ち寄ったことだった。当時「福島産は危険」とまだまだ人々から敬遠されていた。ショップに入ると店員さんから、「今日福島から入ってきたばかりのブドウがあります。美味しいから買ってみてください」と声をかけられた。
普段スーパーで果物を買っても自分の口に合うものになかなかたどり着かない。失礼ながら「騙されたと思って応援のつもりで試しに買うか」と思い、勧められたブドウとそばにあった桃を買って帰った。
ところが、だ。このブドウ、品種は全く覚えていないのだが、その甘いこと甘いこと。ブドウの汁も粒からたっぷり出てきて口の中を潤してくれる。あまりのおいしさに、もっと買っておけばよかったと後悔し、翌週末もう一度アンテナショップに行ったが、ブドウは既に売り切れていた。
ついでに買った桃も食べてみた。皮が手でプルンと剥けて、中の実はねっとりとしてこれも甘い。桃というのはこんなに優しい感触で甘かったのか、と驚いた。桃のねっとり感と甘さが忘れられず、その後スーパーで山梨産、山形産、岡山産の桃を試してみたが、福島産の桃がダントツだ。以来、毎年桃の季節になると、福島産が出回るまで我慢し、出てくると食べきれないくらい箱買いして、贅沢にいただいている。
今年も私のところに福島の桃がやってきた。

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