個人商店を大事にしたい2020年04月24日 20:35

幻のエタノール
武漢肺炎のために、主たる営業店舗がスーパーとドラッグストアになってしまうと、それ以外のものが必要になったときどうするか。100円ショップに売っているようなものであればそれでいいが、ちょっとしたこだわりのあるものが必要になったとき、困ってしまう。インターネットで買えば済むのかもしれないが、購入前に実際に手にして買うか買わないか確かめたいものもある。

例えば、最近必要になったものが
・針を使わないホッチキス
・A5サイズのファイルインデックス
・大判で薄手の楮(こうぞ)の和紙
・厚さ1ミリのボール紙で紙の目が横目のもの
だった。
どこかお店は開いていないか近所をうろうろしていたら○○紙店という個人商店を偶然見つけた。入ってみると半分が文具で、半分が事務用、学校用の各種紙類を販売していた。針を使わないホッチキスはあるにはあったが紙に穴をあけるタイプであり、私が欲しい紙を圧縮するタイプだった。楮の和紙とインデックスもなかったが、1ミリのボール紙は横目タイプで販売していた。その紙が横目か縦目かは実際手に取って曲げてみないとわからない。たかがボール紙だが紙の目を事前に確かめるのは通販では難しい。1枚25円で5枚買った。
更に、隣の駅の商店街まで足を延ばすと、○○文具店があった。探していた圧縮タイプのホッチキスとA5サイズのインデックスがあり即購入した。
薄手の楮和紙は、インターネットで都内にある店舗を調べ、武漢肺炎でも時短営業している創業100年の和紙専門店○○和紙を後日訪ね、実際に薄さを手で触って購入することができた。

和紙を購入した帰り道、思いがけない買い物ができた。○○商店と書いた店を通りかかった。興味本位で店内に入ると、あらゆる種類の接着剤と塗料を専門に販売している個人商店だった。女店主から「エタノール買いに来たの?77%は今品切れで、99%しかないけど」と声をかけられた。今、ドラッグストアで幻になっている消毒エタノールの99%(無水エタノール)を販売していたのだ。製本で使うボンドを買ったついでに、せっかくなので幻のエタノールも買った。一本一本無造作に新聞紙に巻かれたガラス瓶入りの500mlエタノールで1350円、地元の人もひとり、ふたりと店内に入ってきては闇市へ来たかの如く静かに買っては出て行った。

このように紙は紙屋、文具は文具店、ボンドは接着剤専門店と、非常事態下だからこそ、こういった個人専門店の有り難さが身に染みる。個人商店だからこそ、自宅兼店舗だろうから仮に営業自粛しても賃料の心配も少ないと思う。地方だけでなく、都会の個人商店も消えつつある近頃は、応援のつもりで近所にある八百屋、鮮魚店、豆腐屋、米屋、海苔屋、時計店を意図的に利用している。他にも、頻繁に行く機会はないが練り物屋、茶葉屋、手芸店、金物店、ふとん屋、靴屋、呉服屋もあるので何かの折には立ち寄ってみたいと思う。
やはり個人商店は貴重な存在である。

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