1年1年が正念場2022年01月01日 17:36

2回目の冬を迎えるハカラメ。冬ごもりのある晴れた日、お日様に当てる。

今回の新年もあっけなく迎えた。元旦からあまりネガティブなことうを言いたくはないが、デフレで成長しない我が国のGDPのお陰で、社会人になってこの30年ずっと閉塞感を味わってきた。武漢肺炎で更に人々の気持ちにまで行き詰まり感が増し、日本政府の経済・外交の無作為と愚策がじわじわとボディブローのように我々の生活にまでいよいよ響いてきた。
年末年始だけは「来年こそは」と気持ちを奮い立たせて多少明るい気持ちになるが、日常が戻ると、本当に1年1年をどう乗り越えていくかだけで必死になる。
気のせいではないと思うが、ネットニュースを見ていても人身事故、自殺、無理心中が増えているように思う。私のように楽観的であっても閉塞感を感じて政府に対して愚痴るのだから、ほとんどの国民にとっても今の日本はあるべき姿ではないように思う。
これからは私自身においても、我が国にとっても1年1年が正念場になるであろう。「なんとかなる」「誰かがやってくれる」では気づいたときには本当に取り返しがつかない状態になっている可能性がある。

人間世界に閉塞感が充満している中、自然界はこれまでと変わらず、毎年のように春には桜が開花し、秋にはイチョウの葉が落ちて、動物が冬ごもりをする。2年目の冬を我が家で迎えたハカラメも暖かい季節の間に十分生長し、今は手先で害虫を駆除しながら不織布で覆って越冬中である。

淡路島と琵琶湖2022年01月02日 17:45

琵琶湖の全景を上空から
 我がペンネームの由来にもなっている兵庫県淡路島。淡路島と言えば、古代は朝廷の食糧供給地のひとつである御食国(みけつくに)としての存在で、淳仁天皇陵や国分寺があったり、大和豪族に因んだ地名も数多く残っている地である。最近では竹中平蔵のパソナが本社を移転した島として、島民や世間を騒がせている。
 一方で淡路島と琵琶湖の関係について知る方は少ないかもしれない。淡路島の面積が約592km²、だいたい東京23区やシンガポール島と同じくらいだとは言われるが、それらよりもっと共通点があるのが琵琶湖である。琵琶湖の面積が669㎢、しかも広さだけではなくその形も似ている。琵琶湖をすっぽり地面から切り取って、180℃回転して大阪湾に移動させればちょうど淡路島になるのだ。そのことを初めて教えてくれたのが奈良出身の会社のOBだった。なるほど、淡路島を創ったイザナギイザナミ神話より古代の地質学的な見地からの興味深い観点だった。
 先般伊丹空港から羽田空港に向かう途中、ちょうど琵琶湖のほぼ全体像を上空から初めて見ることができた。確かに淡路島をひっくり返したような形だった。こういうのを見るにつけ、神話以前の地球の歴史を感じる。

理不尽な土下座2022年01月04日 20:25

 実家に戻り久々にテレビで新春番組を見ていて不快なことがあった。毎年新年に放映している『芸能人格付けチェック』という番組がある。ダウンタウンの浜田が司会で一流とそうでないものを芸能人に吟味させ、その違いが分かれば一流芸能人として格付けする企画だ。
 今年の番組を見ていたら、ランクが落ちた芸能人に対して司会の浜田が「土下座したら敗者復活を認める、ランクを一つ上げてやる」と提案しだした。情けないことにそれに郷ひろみ、ヒロミ、藤原紀香、観月ありさが応じて画面の向こうで浜田に向かって土下座した。土下座シーンを見る前に不快になりチャンネルを変えた。
 今どこの企業もコンプライアンスの観点から顧客から土下座を要求されることは不当行為であり、社員として土下座することは許されない。強要する側もするほうもダメだとされている。土下座を要求された段階で断固拒否し、場合によっては警察に通報するのが今の世の常識である。
 別の番組でもある芸人が芸人仲間に番組内で土下座を強要しているシーンがあった。久しくテレビを見ていなかったが、TV業界と芸能界は土下座の強要が如何に世の中の常識とずれているか分かっていない。
 ダウンタウン浜田の土下座強要シーンは近々批判を受けるだろうなと思っていたら、やはりネットでざわついている模様だ。当然である。

 土下座の行為自体は批判しない。ある意味日本の「伝統風習」のひとつであるからだ。時代劇の中で権力有るものが強いたり、本当にお詫びの気持ちを表すために畳の上で詫びを入れたい相手に正座して頭を下げてその気持ちを表現することは否定しない。
 しかし今回のダウンタウン浜田の件は、彼が何の権限もないのに、単なる司会の立場を利用して、対等であるはずの芸能人に対して貶める行為を強要し、それを我々が画面で見せつけられることに不快感がある。要するに理不尽なことを見せつけられているのだ。これを面白おかしいと多くの日本人が思ったとしたら異常だが、幸いに批判が集中していると聞くので、とりあえず常識的な国民がいるということだ。
 私も今から20年以上前に顧客から土下座を強要されたことがある。そのときは客からの土下座を受容せず毅然とした態度でとの社内ガイドラインがまだなく、その顧客が反社会的勢力かもしくは精神異常者のような行動をとっていたので、その場を収めるために土下座をしたが、いまでもその理不尽さに対して自身の行動を悔いる気持ちは当時のまま残っている。
 繰り返すが、膝をついて頭を下げる行為は、やる側が本当にその詫びの気持ちを相手に伝えたいときにだけ成立するものであって、ましてや娯楽番組の中で司会者が権限を振りかざし、出演者に靴を抜いで謝らせるべきものではない。強要されるほうはそんなことをさせられるくらいなら番組を降りるくらいの誇りを持ってほしかった。対中国共産党の日本人と日本政府の対応のようにその場を収めるればやり過ごせると安易に理不尽な行為をすることと同じ姿に感じた。

春の七草セットを買う2022年01月07日 19:39

 帰省先から上京する途中のJA産直市場で春の七草セットを見つけた。七種も入って100円。日本の物価デフレにも程がある。容器代と運送費、手間賃も出ないのではないかと心配になる。
 それでも沢山売れ残っていたので、3パック買った。帰宅したら早速おかゆを作ってみよう。

芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ) 春の七草

無駄に生きるか、何かのために死ぬか2022年01月09日 15:50

硫黄島東海岸をあるくばばさん(左)

 硫黄島でお世話になったひとりである愛知県のばばさんが50歳の若さで年末に亡くなったことを知った。

 ばばさんの訃報を報じる記事

 元アマチュアプロレスラーでイタリアンのシェフでもある彼は、これまでの私の交友関係にはない経歴であるばかりでなく、プロレスを楽しみにしている地元の子供達や硫黄島で増えすぎた野良猫の話をする彼はまっすぐで心優しい人だった。

 その数か月後、彼が硫黄島から引き揚げてきたその日に首都圏在住の仲間の一人として声をかけてもらい池袋で帰還の宴に参加したのが彼と会った最後だった。

 彼のツイッターをときどき覗いていたが、この11月になって久々にツイートを覗いてみると体調が良くない様子であることを知った。

 ばばさんのツイッター

 12月26日になって、「入院した」と病床の写真をツイッターにアップしていた。久々にばばさんの様子を見て、こちらは勝手にまだまだ「戦える」と思っていたが、周りが思う以上にご本人は気力で持ちこたえていたのだろう、その4日後に亡くなったことを知った。

彼が亡くなる3日前につぶやいたのが、 「無駄に生きるか、何かのために死ぬか」であった。
Inoki Bom-Ba-Ye (Theme of Antonio Inoki) アントニオ猪木を聞きながら最後まで戦ったばばさん、本当にお疲れ様でした。私も気持ちを引き締めて、頑張ります。

 ばばさんのYOUTUBE

念願だった硫黄島食堂

硫黄島食堂看板

硫黄島食堂 また逢う日まで

硫黄島食堂 また逢う日まで

あのウイグルを取り戻せ2022年01月11日 22:00

ウイグル最西端カラクリ湖

海抜3600メートル パミール高原のカラクリ湖

 年末実家に戻ったときに、中国留学中の夏休みに撮ったウイグルの写真がふと見たくなってネガを探した。今は便利な時代になってネガを写真店に持って行くとDVDに焼き直してくれる。昔は想像だにしなかった優れた技術が出来たものだ。

 30年前に行ったトルファンやウルムチは既に漢民族が入り込んでいたが、それでも半分くらいはウイグル人が街を往来していた。更に西域のカシュガルになると、漢民族は1割程度で、私のような漢民族に似た顔の者のほうが街を歩くと彫りの深いウイグル人らの間で目立っていた。今はどれくらい漢族に浸食されてしまっているのか。

 私が行った30年前ウイグル人にはまだ笑顔があった、まだ自由があった。

カシュガルの街で ウイグル人が被る洒落た帽子がたくさん
カシュガルの街で 黄金に輝く衣装ケースを製作中

 カシュガルから一日車をチャーターした時の運転手はウイグル人のおじさんで、片言の中国語で私とふたりきりで、コミュニケーションを取りながら最西端のカラクリ湖まで珍道中をした。

 途中で、見知らぬ遊牧民のパオに立ち寄ってくれたり、車内で漢族の悪口を言ったりして楽しかった。

カラクリ湖の途中 遊牧民のパオを訪問
カラクリ湖の道中 羊飼いと出会う

 トルファンでも昔の日本のように、近所の子供らが集まって無邪気にワイワイ遊んだり、笑顔で踊りを見せてくれたりした。

木陰で休む子供たち トルファン
人懐っこく踊りを見せてくれる子供 トルファン

 当時私は民族学院に留学しており、学内には全国から少数民族が中央に集められ、将来地元に戻って中国共産党関連の機関で働く幹部となるべく教育を受けていた。そんな学校でさえも、漢族の先生が留学生である私に「ウイグル族やチベット族はいつも不良で常に悪いことを考えているから注意せねばならない」と諭していた。漢族の教師は中央当局からそういう風に刷り込まれていたのであろう。

 私自身が実際その後、ウイグルやチベットへ旅行したが、ウイグル人もチベット人も、それぞれの信仰をもった明るくまじめな人々ばかりだった。

カシュガル 香妃の墓
ウルムチ郊外天池近くで巡り合ったカザフ人のパオ

 今はチベット同様中国共産党に侵略され、30年前とは比べものにはならないくらいウイグル人には自由がなく、強姦、拷問、強制堕胎など人間として扱われていないと聞く。その一方で、日本政府が「対岸の火事」として対中非難決議を躊躇していることは、人を見殺しにすることと同じであり、我々自身が人として生きていくうえでの情や誇りまで失っているのではないか。

性悪説で対処せよ2022年01月14日 21:35

今や北朝鮮よりもタチが悪い国、中共一党独裁のあの国が冬季オリンピックを開催しようとしている。

武漢肺炎を世界中にまき散らした張本人が、今世界を「圧巻」している変異株オミクロンについてはダンマリ、不思議なことに、日本の厚生労働省が発表しているオミクロン汚染対象国リストに中共一党独裁国は入っておらず、ヨーロッパやアメリカから日本に帰国した乗客は空港から検疫宿泊施設に3~10日間強制隔離されるのに、中国から帰国した乗客はそのまま帰宅できる。日本政府や厚労省は誰に忖度して、何ゆえに中国を強制隔離対象国に入れないのか。

厚生労働省の帰国時強制隔離対象国

武漢肺炎発生直前まで華々しかった日本政府のインバウンド誘致政策のひとつとして、外国人の消費税免税がある。同様の制度がヨーロッパにもあるがそれは買ったものを出国するときに税関に見せ、事後還付金を受け取る。

しかし日本のインバウド政策は、市中商店で外国パスポートを見せるだけで最初から消費税を引いてくれる。しかも出国の際に商品を見せる必要はなし、免税書類を税関に出さなくても税関から逐次追跡されることはなく、日本国内でそれを消費しても、転売してもバレナイ。

案の定、在日中国人留学生が転売目的でこの制度を利用して消費税免税手続きをして1年間で1億円の買い物をした。日本の法律をすり抜けた金稼ぎだが、私に言わせれば立法の時からこんなことは予想できていた。しかも日本人に対しても著しく不公平な法律だ。

何事につけ、我が国の政府はどちらを見て政治をしているのかさっぱりわからない。北京五輪参加の選手や関係者も滞在中は身の回りのことに警戒が必要だ。また、日本政府は法律や規則を作る際も基本性悪説で作らないと、正直者がバカをみる日本になってしまう。日本国民をもっと大事にしてほしいものだ。

充満する孤独感と閉塞感2022年01月16日 18:36

ネットニュースを見ていると最近いやに人身事故が多い気きがして、人身事故データサイトを検索した。見ると、今年に入ってまだ半月の間に、全国で35件人身事故が発生し、京急電鉄に至っては半月で4件発生し路線別で全国1位となっている。(令和4年1月16日現在)

人身事故データ

警察庁発表自殺者数

また、芸能人が自殺したり、放火や毒物で他人を道連れに死ぬもの、同居家族を殺すなど、状況についても衝撃的なものばかりである。

もともとデフレ不景気も相まって殺伐とした世の中であるが、武漢肺炎以降職場、家庭、アフターファイブでも人為的に人との関係を断ち切ることを余儀なくされ、私のような普通に恵まれている者でも、このままこんなことをしていたら体力的にも精神的にもおかしくなるのではないかと感じる時期があった。従って職を失ったり、もともと経済的にも家庭環境も辛い立場の人の武漢肺炎後の苦痛は計り知れない。

武漢肺炎直後には近くの公園で急にブルーシートが増えた(ホームレスが増えた)と聞いていたが、今はその人たちの姿すらない。

一方でNHKがまとめた「新型コロナ」のこれまでの感染者数と死亡者数の累計がある。この約3年間に感染(単なる陽性者も含むと思われる)が185万人、そのうち亡くなった方が1万人。1万人というと多いように思うが、単純化すれば感染者185人のうち亡くなるのはたった1人というのが実態ではないのか。

新型コロナ死亡者累計

また、これまで毎年やってくる新型インフルエンザが例年国内で1000万人罹ってうち1万人が亡くなるということだから、武漢肺炎の3年間で1万人死亡と比率を1年単位で比較すると、インフルエンザの三分の一の死亡者数に留まっている。

ということは、こんな病気の為に生活習慣や人とのつながりまで変えようとしているのは、人間が神から与えられた大事な時間の中で何とももったいない話で、人間のほうが覚悟を決めて早く日常を取り戻したほうがいい、というのが私の結論である。

たらい回し2022年01月23日 23:55

今日は右往左往し、たらい回しを喰らった一日だった。
携帯電話の機種変更しようと近くの携帯電話の店舗やらインターネットのオンラインショップやらに連絡してとんだ日だった。
電話に束縛される生活が嫌で、以前からプリペイド携帯を持っている。というのも、25年以上前に海外駐在の際に初めて会社から携帯電話を持たされ、土日休日問わず会社や現地社員の部下から仕事の連絡が来るのに気が休まらなかった。日本へ帰国してからいよいよ自分でも携帯を持たねばならない段階になって、いつでも断ち切れるようにとプリペイド携帯を始めた。以来ずっとこれである。今持っている携帯電話も12年前に2度目の機種変更したものでそれがいよいよ2024年に3G終了と共に使えなくなるという。
あと2年猶予があるので慌てず期限ぎりぎりまで機種変更せず今の機種で使い続けられるが、2年後に果たして私の希望するガラケーのプリペイド携帯機種があるかどうかわからない。通信会社としては私のような客は通信維持費だけかかって儲からない客である。NHKと一緒で都合の悪いことはあまり宣伝したがらないので、プリペイド携帯機種変更についてもサイトに分かりやすい所にも書いておらず、店舗でも対応対象外ですべて自分で解決せねがばならない。
いざ手続きしようとすると、ガラケーのプリペイド携帯ということもあり、レアケースで、朝からあちこち問い合わせてもなかなか正解にたどり着かない。通信会社と店舗の間で板挟みになり、日中ずっとたらい回しで疲れた。最後に正解を出してくれる部署と電話連絡がついたのが21時。やっとこさ翌日以降手続きが進められそうだ。
こういった携帯電話の手続きはネット上ででき、便利になったが故に機械的で、人による運用が通じなくなって、中高年にハードルが高いことを思い知った。正しい部署から正しい答えを引き出すのに苦労し、懲りた一日だった。