また歴史がひとつ消される~1円切手~2021年01月30日 00:07

前島密が消える
郵便料金が頻繁に変更する関係で1円切手の活躍が増えてきた昨今、1円切手の前島密のデザインが今年の4月、70年ぶりに変更されると聞いた。前島密と言えば郵便の父と言われるだけでなく、幕末から明治まで日本を様々分野で支えてきた偉人である。それがどんなデザインに変更されるのかと報道を見たら、なんと漫画のクマ(郵便局のキャラクターぽすくま)だった。記事によると消費者から「いかめしい顔でテンションが下がる」など先人に対する非常に失礼な意見もあり、郵政150周年を記念してのデザイン一新だという。
郵便制度を記念するならそれこそ前島密だろう。郵便会社の社長は、元官僚で都知事選にも落選した増田寛也であり推して知るべしだ。ここでも「改革」「刷新」「ニーズ」という名の元、またひとつの歴史が消されてしまうことになった。1円切手3シート(300枚300円)を歴史の記念に郵便局に買いに行った。局員から、「購入の目的は何ですか、2円切手も有りますが」と唐突に聴かれた。「いえ、1円切手でお願いします。手元に置いておいて、少しずつ使っていきます。前島密もなくなるみたいですし」と言ったら、なんと局員は知らなかったようでびっくりしていた。いつですか、本当ですか、と質問攻めにあって戻ってきた。

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