大きなお世話2020年09月17日 20:33

離島の旅にでかけたときのことだ。出発空港でスーツケースをひとつ預けた。カバンが汚れないようにと事前に大きなビニール袋に入れ、しっかりくくりつけガードしてチェックインした。
離島について預けたスーツケースをビニール袋に入ったまま引き取り、ホテルでチェックインをし部屋へ入った。着替えようと開けようと思ったら、「あれっ?」スーツケースが開かない。
よくよく見たら、普段開いたままの状態にして使っていなかった数字合わせの番号が動いていて鍵がかかった状態になっている。普段使っていないので、もともと開いた状態が何番なのかも記憶にない。
離島だから「鍵開け」専門店があるのかなあ、と思ったが、回していればそのうち開くだろうと、覚悟を決めてひとつひとつ数字を回すことにした。
幸い数字は3つだったので、多くても999回せばいいのだ。これが4桁だったら諦めてカバンを壊していたと思う。
999が最高の数字だからと、001から始めて002、003と地道に回した。回しては開かない、回しては開かない、そろそろ1時間近く回しているが開かない。997開かない、998開かない、最後の999と回したが、あれっ、それでも開かない。
もう一回001からやってみるか、と思ったがその前に最後の数字がまだ残っていた。000だ。開いた! 001からではなく000から始めていれば最初に開いたのにと後悔したが、まずは1時間かけて無事スーツケースが開いたことで安堵した。

1時間、数字を回しながら思った。
空港で荷物を預けた時はいつものように番号は開いたままだった。
しかもそのかばんをビニール袋に入れてから、カウンターで預けた。
それにもかかわらず、開いているはずの数字合わせの番号が動いているということは、預けたあと、誰かがわざわざそのビニール袋からスーツケースを取り出して(もしくはビニールの上から故意に)番号を回したとしか思えない。カバンの鍵が開いたままだから物騒だと、積み付けの係員が親切心で番号を動かしたとしたら本当に最上級の「大きなお世話」だ。

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