アイヌのこと ① ~三國通覽圖説より~2020年09月06日 09:12

昨日古書店をぶらついていたら大正4年発行の面白い本を300円で見つけた。題名は『江戸の面影』と非常に優雅であるが、中身は江戸時代にいろいろな事情で禁書になった本をピックアップして集めているものだった。その禁書のひとつに林子平の『三國通覽圖説』というのがあり、アイヌ風俗が紹介されていた。

アイヌと言えば、最近アイヌ新法、アイヌ利権の菅官房長官肝いりで、北海道白老町に200億円かけてウポポイ民族共生象徴空間が作られた。その施設内にある「国立アイヌ民族博物館 」は「国立」とは名ばかりで、展示物は新しいもの、個人の作品展のような内容だとの指摘もある。
https://www.youtube.com/watch?v=lUzPB4giOQQ

アイヌは独自の文化を持っていた、それを倭人に侵略され虐げられたと一部で宣伝されているが、この林子平の『三國通覽圖説』をみて、既に日本、シナ、ロシア文化を受け入れながら原始的な生活をしていることが分かった。因みにこの三國とは、蝦夷、琉球、朝鮮である。

今回購入した『江戸の面影』には、林子平が見たアイヌの様子を木版画で表現させた風俗画が十数点あるので、紹介していきたいと思う。

この禁書『三國通覽圖説』は国会図書館デジタルアーカイブズでも全巻が閲覧できる。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2586530?tocOpened=1

アイヌのこと ② ~三國通覽圖説より~2020年09月06日 10:47

蝦夷人
この図は蝦夷の部長(おとな)などにて上品の姿なり。
男の総称をツカイという。
女の総称をメノコシという。
夫をホクという。
妻をマチという。
この図は蝦夷人、
唐山(から)の服を着て、
莫斯哥未亜(モスカビヤ)のかぶりものをかぶり、
日本の太刀(たち)をおぶる体(てい)なり。

アイヌのこと ③ ~三國通覽圖説より~2020年09月06日 15:40

アイヌの鎧
甲(よろい)、ヨケベエという。革三重とじなり。長さ二尺三寸、上にて幅三尺四寸なり。下にて六尺。
冑(かぶと)をコンチという。又はタカラカウシという。
小手(こて)はイタヤの木を筋金(すじがね)のごとくにして、木綿にとじづけて作るなり。
脛当て(すねあて)、また同じ。