泥棒に盗られないものを身につけよ ― 2020年12月10日 00:00
先日私の携帯電話が珍しく鳴った。私が新入社員だった30年前、当時の職場の課長でその後会社を定年退職して20数年になる元上司からの10年ぶりの電話だった。武漢肺炎の中、会社は大丈夫かといった、ご機嫌伺いだった。
この元上司は、当時から変わった人で、社員の大多数が連合系の組合に入っている中、彼は共産党系組合に所属しており、会社に対しても忠誠心とか愛社精神があるような感じではなかった。こんな上司だが、当時から何かと気にかけてくれた。私があるとき「中国語を習い始めまして」と言うと、この上司は「もっと頑張りなさい。語学を身につけることはいいことです。お金を持っていてもそれは人に盗られる可能性がある。きれいな服をたくさん買っても、ファッションモデルでもないあなたには無意味なことだ。それよりも人が盗もうと思っても盗ることができないものを身につけるのが一番です」と助言してくれた。
それがきっかけで、その1年後に私は会社を休職して北京留学することを決めたので、今の私があるのはこの上司の助言があったからと言っても過言ではない。そういう彼自身ももともとスペイン語が達者だったらしいが、40過ぎからフランス語も勉強し始めたそうだ。習い始めた理由を尋ねたところ、「国連でも英語よりも先にフランス語が公用語になっている。貴族もフランス語をしゃべることが教養の証であった。アメリカ人のクレーマー客が英語でまくしたててきたらフランス語で言い返してやろうと思ってね」と教えてくれた。アテネフランセにずっと通いながら70代にして仏語準一級を取得したようだ。
その上司に電話口で、「3年ほど前から製本の勉強を始めまして、ルリユール(フランス語で製本)ですね」と報告すると、「それは高尚なことを始めましたね。また年明けにでも会って話を聞かせてください」とおっしゃった。昨年年賀状が来なかったので、気がかりだったがご健在が確認できたので、再び年賀状を用意している。
この元上司は、当時から変わった人で、社員の大多数が連合系の組合に入っている中、彼は共産党系組合に所属しており、会社に対しても忠誠心とか愛社精神があるような感じではなかった。こんな上司だが、当時から何かと気にかけてくれた。私があるとき「中国語を習い始めまして」と言うと、この上司は「もっと頑張りなさい。語学を身につけることはいいことです。お金を持っていてもそれは人に盗られる可能性がある。きれいな服をたくさん買っても、ファッションモデルでもないあなたには無意味なことだ。それよりも人が盗もうと思っても盗ることができないものを身につけるのが一番です」と助言してくれた。
それがきっかけで、その1年後に私は会社を休職して北京留学することを決めたので、今の私があるのはこの上司の助言があったからと言っても過言ではない。そういう彼自身ももともとスペイン語が達者だったらしいが、40過ぎからフランス語も勉強し始めたそうだ。習い始めた理由を尋ねたところ、「国連でも英語よりも先にフランス語が公用語になっている。貴族もフランス語をしゃべることが教養の証であった。アメリカ人のクレーマー客が英語でまくしたててきたらフランス語で言い返してやろうと思ってね」と教えてくれた。アテネフランセにずっと通いながら70代にして仏語準一級を取得したようだ。
その上司に電話口で、「3年ほど前から製本の勉強を始めまして、ルリユール(フランス語で製本)ですね」と報告すると、「それは高尚なことを始めましたね。また年明けにでも会って話を聞かせてください」とおっしゃった。昨年年賀状が来なかったので、気がかりだったがご健在が確認できたので、再び年賀状を用意している。
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