製本道具をそろえる~折りへら~2022年04月17日 19:11

薄く平たい長方形の竹へらは、和紙など紙を2つに折る際に使う。両手を使って角を合わせ、手の小指側の側面で折を付けることも可能だが、枚数が多く、また紙が大きいと、手の側面だけでは半分にうまく折れず歪みが出てくる可能性がある。
その時にこの竹へらを使うと、効率よく、正確である。
使い方は以下の通り。
紙の左下の角を合わせて軽く折り曲げる。
竹へらを折った辺の真ん中に当て、真ん中を軸として当てたまま、ワイパーのように半円形状に上下に滑らす。
紙の端から端まできっちり折がつく。
これを繰り返す。古くから伝わる日本の道具である。

製本道具をそろえる~かけへら~2022年04月18日 19:50

かけへらは、竹へらにくらべて分厚く先がカーブになっていて薄くなっている。これは和本の表紙掛けなどに使用したり、洋本の折り帖を糸でかがったあと、本文の背中に薄いでんぷん糊を塗って仮固めしたあと、このかけへらを使って余分な糊を取り除くとともに、背中の凸凹を馴染ませる用途でも使う。

製本道具をそろえる~コツ~2022年04月19日 23:56

これは木でできたコツという道具だ。長方形の真ん中に丸い穴が開いていて、紙揃え、丸み出し用の木製定木である。
使い方は2種ある。
1種目は、直角の形を利用して、重ねた紙などを横からコツでスライドして叩いて、重ねた紙の側面が真っすぐ直角になるようにする使い方。
2種目は、糸でかがり終わった本の折り帖の背中を丸くしたあと、このコツを丸い背中の表面に押し付けてスライドし、丸みをよりはっきりさせる。

製本道具をそろえる~イチョウ鏝(ごて)~2022年04月29日 21:40

イチョウの形をしたコテ先部分を電熱コンロで加熱し、表紙と背表紙の境目の溝付けをして、中身と表紙の結合を強固にするために使用する。

製本道具をそろえる~筋玄翁(すじげんのう)~2022年04月30日 09:25

耳出しするための道具で、柄が短く、打面に筋の付いた金づち。
本の背中が丸い丸背(まるぜ)を装丁する工程において、本の背中を丸くしたあと、プレス機に挟んで、背中のフチ2ミリ幅ほどを筋玄翁でたたいて、90度寝かすための道具。