『神まうで』をもって出かけよう2022年02月14日 21:20

戦後GHQに介入されるまで、日本全国の主要神社は社格と呼ばれる格式が決められていたので神社の名前の頭には、「國幣」「官幣」「官幣別格」などとグレードが付いていた。
東京九段下の靖國神社でも、戦前までは大鳥居の脇にある社号標は、「官幣別格 靖國神社」となっていたのを、敗戦後GHQによって「官幣別格」という石碑の頭の部分をそっくりそのままちょん切られて、「靖國神社」とだけなって今も残っているのは有名である。
今回修復した本『神まうで』は樺太、臺灣、朝鮮を含む日本全国の主要神社が、社格付きの正式名称表記でその由来と行き方が写真つきで紹介されている。

もともとソフトカバーの本だったが、表紙の状態が悪く、長年の湿気で表紙の布にカビが生えており、破れもひどかった。しかし表紙の獅子の模様が独特だったので、表紙を総替えするには惜しく、本文から表紙を外し、カビの生えたヨレヨレの表紙を中性洗剤で手洗いして90年分の汚れとカビを取り去り、和紙で裏打ちして補強しそのまま表紙に活かして修理した。
いにしえの旅人気分でこの本を持って全国の神社を参拝したいと思う。

背表紙の金文字タイトルが神々しい。

著書:『神まうで』
昭和8年12月 鐵道省発行
丸背ソフトカバー ケース付き

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