東京五輪考②2021年08月08日 18:10

東京五輪開会式のプログラムの大半が無国籍で無機質な内容であったが、いざ、日本人選手の活躍を連日見るにつけ、やはり日本人は素晴らしいと感じた。

【国を背負うということ】
普段プロの選手でもオリンピック代表となるとモードチェンジするようで「無私」の気持ちでとんでもない結果を出す。プロ野球選手が大半の野球も、選手一人一人が国家を背負っていることを意識していることでとてつもない力が発揮され、いい結果につなげられた。普段のペナントレースとは違う国・国民のためのプレイであった。
プロテニスは早々に敗退。ドライに「自分の力不足」と一言だけ残して大坂も錦織も既に出国している。
プロサッカーも3位決定戦で敗退した。ところがテニスと違うのは、個人得点の先頭を切っていたサッカー代表のエース久保が言う「これまでに味わったことのない悔しさ」と涙は普段の自分を主軸にしたプロ視点とは違った国家代表としての感情と誇りからくるもので、非常に印象的だった。

【ど根性】
日本人は勝っても涙、負けても涙、いずれも最後は支えてくれた方への感謝であった。世界中から集まった一流選手たちの中で、外見の迫力や体格差では圧倒的に劣勢なはずの日本人だが、最後に彼らを強くして勝利へ導いてくれるのは、チームワークと最後まで諦めないど根性であった。精神論を冷ややかに見るリアリストを尻目に敢えて言うが、最後の最後に日本人を強くしてくれるのはやはり自らの中に潜む根性だ。我々日本人が持つ地味な忍耐力と泥臭いど根性の重要性を思い起こさせてくれた代表選手らの活躍であった。

今日は東京五輪の閉会式。果たしでどのようなフィナーレになるのか楽しみである。