踊る阿方(あほう)に見る阿方(あほう)2021年01月05日 00:01

昭和4年の阿波踊り絵葉書
阿波踊りを踊る際に掛け合う言葉「踊るアホウに見あるアホウ、同じアホウなら踊らにゃ損損」のアホウは白痴という意味ではなく、阿方(あほう)つまり阿波の者だということを初めて知った。徳島市にある老舗書店小山助學館が昭和4年に発行した阿波踊りの絵葉書の復刻版を購入しそこに徳島踊り(阿波踊り)の由来が付してあったのだ。
天正十二年蜂須賀蓬庵公が豊臣秀吉の命により徳島に移り徳島城を落成した。この時の祝いで城下民から御樽が献上され、蓬庵公からも御酒が下された。その際皆大いに喜びメデタイメデタイと踊りにふけった。地元徳島の者の踊りが江戸から来た者に比べ手足が絶妙な動きで蓬庵公が大いに喜ばれ、以降毎年七月十五日には大いに踊るべしとの許しが言い渡された。これが阿波踊りの由来で、以降「(江戸の者の踊りに比べて)踊る阿方に見る阿方、同じ阿方なら踊るが樽樽」と言われるようになった。徳島の人が自分の事を気違い、白痴と自任しているということではないそうだ。

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