古書の外科手術 ― 2022年12月29日 16:01
背表紙の革が劣化し本体から外れかけている戦前の辞典を修理することにした。

まず、外れかけている背表紙は思い切って外す。

平のでの部分にのこった革も金箔線の手前まで、金属のへらでそぎ落とす。

剥がしたら、新しい地券紙と寒冷紗で背中を強化し,綿テープをぐるぐる巻きにして、ボンドが乾いて背に完全に張り付くまで一日以上待つ。

中身の綴じはしっかりしているので、それは活かすとし、背表紙に使うよく似た色の革を探し、平のでの金箔の手前の線まで背表紙に丁寧に貼り込み本体にくるむ。
剥がした元の背表紙をは硬直化しているが、タイトルの金箔文字はまだ十分きれいで活かせる。

元のタイトルの周囲を出来上がった背表紙の縦横幅より若干内側の寸法にカットし、背表紙に張り付けやすくする。 一番傷みやすい背表紙が新しい革でしっかり包まれたので、これで安心して読めるようになる。
【著書】
最新百科大辞典
昭和X年 東京愛之事業者發行
装丁:上製本革片袖装
最近のコメント