先人の想いを見る2021年03月21日 23:43

国辱の日
もともと西郷さんが好きで、戦前発行の西郷さん関連の本があったら普段から気にしていた。久々にぶらついていた神保町で1冊の西郷さんの本を見つけた。『大西郷遺訓』という大正15年発行の本だった。なにげなく表紙を開くと表の見返しに衝撃的な毛筆の走り書きを見つけた。

「昭和二拾年九月二日 国辱日 忘ルナ!コノ日ヲ!」

この日は日本が大東亜戦争に負けミズーリ-号艦上でポツダム宣言を受諾して降伏文書に署名した日である。この本を所有していた人がどれだけ悔しい思いで、その日を迎えこの西郷さんの愛読書に書いたのかを思うと、この本を手に入れずにはいられなくなった。300円で購入。

上から毛筆で悔しい思いを綴っているその下には、元々大正15年(1926年)白木屋(百貨店)にて万年筆で綴った西郷南洲の詩がある。(写真参照)

因みに裏表紙の見返しには万年筆で終戦の日の走り書きがあった。

「昭和念年八月拾五日! 運命的ナル日!皇國日本ニトリ何タル悲運ノ日ヨ!売國奴メ!我ガ正義ノ一刀ヲ受ケ!断ジテ一瞬タリトモ生ヲ貪ラサジ。大日本帝國草莽之臣 川崎某」

丁度本の背が破損し、中身の本文も外れかけているので、綴じ直し修復したいと思う。勿論この先人の想いは大事に噛みしめ残して修復するつもりだ。