安倍さんはやりたかったことができたのか?2020年08月29日 00:06

8年前に安倍さんが総裁立候補した時の決起集会
安倍さんが2度目の首相辞任を表明した。
1度目の辞任から体調を回復し、平成24年自民党総裁に再び立候補すると決めた時の総決起集会の場に私もいた。世間では「腹を壊して逃げた議員に首相復活の道はない」と言われ総裁としてのマスコミでの前評判も10数%だった。そんな中、国会議員はじめ文化人有志があつまって安倍さんを激励した。その時の安倍さんの決意を少々長いが文字起こしした。安倍さん、この時やりたかったことは本当にできましたか。
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 この度自民党総裁選挙に立候補いたしました安倍晋三です。この遅い時間にこんなにたくさんに皆様にこの星稜会館に足を運んでいただきましたこと、厚く御礼を申し上げます。また、文化人、知識人の皆さま、立場を越えてこうして私に総裁総理を目指せと意志表明していただき感激で一杯であります。そして甘利本部長を始め、同僚議員の皆さま、派閥単位、理念が一致した、そういうことではなく、ひとりひとりが理念を同じくするその思いで、今日ここに集まっていただきました。御礼を申し上げる次第であります。
 私は6年前、皆様から本当に期待をいただきながら病気のためとはいえ突然総理を辞職する結果となりました。初めて皆様に心からお詫びを申し上げます。この5年間、この責任をどうとるべきか、ずっと考えてまいりました。昨年東日本大震災が発災し、今を生きる私たちにとっては忘れえぬ出来事でありました。しかし同時に、私たちにとって大切な価値とは何か、守るべき価値とは何かを学ぶことができました。それは大切な家族を守るためであり、愛おしい故郷を守るためであり、かけがえのない国、日本を守るためであります。あの南三陸の女性職員は、時には誰かが命を懸けなければこの価値を守ることができないんだ、ということを身をもって教えてくれました。
 今、日本の美しい海が、領土が脅かされようとしています。また、長引くデフレ、そして円高によって、この経済によって若い人たちが未来に希望を見いだせないでいます。今この難局に身を捨てて立ち向かえ、との皆さんの声に応える決断を致しました。(拍手)
 私たちの美しい海を、領土を、何よりも国民の命を断固として守る、このことを宣言いたします。(拍手)尖閣をいよいよ中国は本格的に実効支配、奪おうとしています。 日米同盟を再構築する必要があります。信頼も回復しなければなりません。集団的自衛権の行使、これは当然の事であります。信頼のない友人の為に命を懸ける人は、世界中探したってどこにもいないんです。そしてみなさん、何よりもこの島は私たち自身の手で守る、そう決意を示さねばなりません。自分自身の領土を国民を守る決意を持たない人の為に命を懸ける人はいないんです。この島の実効支配をきっちりと示していく必要があります。
 今中国において邦人が襲われ、日本の企業が襲撃を受けて、中国の外交部の高官はこれは日本のせいだと言った。とんでもない話ではありませんか。(拍手)中国にいる日本人の安全を守るのは中国政府以外にはないではありませんか。(拍手)それができない政府には国際社会の一員としての資格がないという事を日本はしっかりとアピールしていくべきであります。日本人は、中国の国旗を焼いたり、指導者の写真を焼いたり、あるいは中国人に危害を加えようとはしない、これは私たちの誇りです。
 先般神戸で街頭演説をしておりましたら、その聴衆の中に、有本恵子さんのお父様、お母様がおられた。もう随分年を取っておられた。小泉さんと訪朝して10年が経ってしまいました。安倍さん、10年前のこと何を思い出しますか、と問われれば、それは金正日委員長と握手した時の事ではないんです。10年前の10月のあの秋の日、5人の皆さんが帰ってこられた。そして家族の皆さんと涙の対面をされた。そこには横田滋さんと早紀江さんもこられていた。家族会の会長としての責任があるから盛んにその場を記録にとどめようとカメラのシャッターを切っておられました。でもお二人の眼からは次々と涙がこぼれ落ちていた。そこにめぐみさんがいない、どんなにつらかったかと思います。有本さんにとってそこに恵子さんがいない、どんなにつらかったかと思います。被害者のご家族に自らの手でお子さんたちを抱きしめることができる日がやってくるまで、戦い続けよう、そう決意したところであります。(拍手)金正恩に権力が継承されました。彼には拉致、無関係であります。彼が決断をし北朝鮮をいい方向に向けていったという英雄になるのか、北朝鮮を滅亡した指導者となるのか、その決断を迫らなければいけない、現状維持はできないんだと、そのためには圧力が必要であります。圧力をかけ対話に持ち込み何としても解決をし…(拍手)
 日本を守るために、真の独立を回復するためにはなんといても憲法改正に挑戦しなければなりません。その為の足掛かりとなる国民投票法は成立させました。いまこそ皆さん一緒にこの橋を渡って私たちの未来を、憲法を正しく作っていこうではありませんか。
 今の経済問題はなんといってもデフレであります。毎年給料が下がっていく、何とかしなければいけません。方法は分かっているんです。日本銀行が大胆な、政府と政策協調して金融緩和を行っていく、そしてデフレを是正して、円高を是正して、更には経済を成長させていかなければなりません。そのために、政権を取ったら、日本経済再生本部を作ります。 成長のカギは、皆さん、新しい技術、新しいビジネスアイデア、創造的な取り組み、イノベーションなんです。安倍政権当時、神戸に世界一のスーパーコンピューターを作るスーパーコンピューターKプランを作りました。なんで世界一でなければいけないの、というあの民主党の妨害にもめげず、日本人は世界一にしたんですよ。そしてここで、パーキンソンやアルツハイマー、うつ病と言った難しい病気の創薬のためにこのコンピューターは使われている。そして薬の認可への期間も、治験の期間も大幅に短縮できます。イノベーションは私たちに健康を取り戻させ、そして何兆円ともいう富を生み出していくんです。そして女性の皆さんにとって、お年寄りの皆さんや若者にとって、障碍者の皆さんにとってハードルのない、オープンな経済や社会を作っていくことによって、皆さん、必ず日本は成長していきます。
 今、日本は黄昏を迎えている、そんなことをいう人がいます。それは間違っています。それは今私たちが何をするかにかかっています。今こそリーダーシップによって、政治のリーダーシップによって、日本は必ず新しい輝ける朝を迎えます。皆さん、一緒に頑張ってまいりましょう。(拍手)
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