職業に貴賤はない ― 2020年04月12日 15:15
ホワイトカラーとブルーカラーという言葉があり、ホワイトの人はブルーの仕事をする人をちょっと下にみている。若い頃は、私も仕事を通じて自分は世の中を動かしている、くらいのちょっとした傲慢さを持っていたが、その実そうではないことに気付いた。自分がやっている仕事なんて、私がしなくてもいくらでも代わりの人はいるし、私の仕事なんて、世の中からなくなっても大したことはないし、なくても生きていける。
それよりも世の中になくてはならない仕事があることを、今回の武漢肺炎の緊急事態状況で一層実感した。
例えば
我々に食糧を生産し供給してくれている農家畜産漁師など第一次産業の皆さん
水道、ガス、電気をこれまで通り供給してくれている皆さん
ゴミを朝早くから回収してくれ環境を保持してくれている業者の皆さん
夜昼関係なく物流を担うトラックの運転手さんと宅配業者さん
健康を守る医師・看護婦と治安保持を担う警官消防自衛隊の皆さん
普段でも、空港、駅のトイレを我々が快適に使えるのは当然だが清掃員の皆さんのお陰である。「トイレ掃除の仕事なんて」と軽蔑するのはとんでもないことである。自分がしない(やれない)仕事を代わりに支えてやってくれているのだから。「トイレ掃除くらい誰でもできる」と思ったら大間違いである。
大学生の頃、夏休みを利用して大手のパン工場で2週間期間限定のアルバイトをした。パン工場といえばいろいろな形のパンに囲まれて楽しそうだと思ったが、工場に行ってみると私に与えられた仕事は別の工場から搬入された段ボールに入っているパン生地の袋を箱から取り出し、さらにその袋を開けてずっしりと重たいパン生地の中身をひたすら積み上げるという仕事だった。一日8時間延々と同じ単純作業が続く。その作業は私ひとりだけで、苦労を分かち合う仲間もいない。ひとり黙々とペース配分も休憩もすべて自分で決める。やってもやっても終わらず、次々と運ばれる段ボール箱。なんとか約束の長い2週間が過ぎ、最終日に「お世話になりました」と現場主任に挨拶したら、「来週も続けてやってくれないか?」、「2週間続けられたのはアンタが初めてだ。1日で辞める人もいた」と言われた。帰省予定でもあったので、丁重にお断りしたが、人がすぐ辞める仕事を自分が約束の2週間やり遂げられたことにホッとしたのと、単純な仕事、日の当たらない仕事程辛くて忍耐が必要だとつくづく実感し、それを本業で続けられる人は尊敬に値すると思う。
だからトイレ掃除は誰にでもできる仕事ではない。さらには職業に貴賤はない。日の当たらない、縁の下の仕事、人の嫌がるような仕事、単純で辛い仕事ほど世の中ではなくてはならない職業で、好むと好まざるとに関わらずそれに従事している人には感謝と敬意を抱く。
それよりも世の中になくてはならない仕事があることを、今回の武漢肺炎の緊急事態状況で一層実感した。
例えば
我々に食糧を生産し供給してくれている農家畜産漁師など第一次産業の皆さん
水道、ガス、電気をこれまで通り供給してくれている皆さん
ゴミを朝早くから回収してくれ環境を保持してくれている業者の皆さん
夜昼関係なく物流を担うトラックの運転手さんと宅配業者さん
健康を守る医師・看護婦と治安保持を担う警官消防自衛隊の皆さん
普段でも、空港、駅のトイレを我々が快適に使えるのは当然だが清掃員の皆さんのお陰である。「トイレ掃除の仕事なんて」と軽蔑するのはとんでもないことである。自分がしない(やれない)仕事を代わりに支えてやってくれているのだから。「トイレ掃除くらい誰でもできる」と思ったら大間違いである。
大学生の頃、夏休みを利用して大手のパン工場で2週間期間限定のアルバイトをした。パン工場といえばいろいろな形のパンに囲まれて楽しそうだと思ったが、工場に行ってみると私に与えられた仕事は別の工場から搬入された段ボールに入っているパン生地の袋を箱から取り出し、さらにその袋を開けてずっしりと重たいパン生地の中身をひたすら積み上げるという仕事だった。一日8時間延々と同じ単純作業が続く。その作業は私ひとりだけで、苦労を分かち合う仲間もいない。ひとり黙々とペース配分も休憩もすべて自分で決める。やってもやっても終わらず、次々と運ばれる段ボール箱。なんとか約束の長い2週間が過ぎ、最終日に「お世話になりました」と現場主任に挨拶したら、「来週も続けてやってくれないか?」、「2週間続けられたのはアンタが初めてだ。1日で辞める人もいた」と言われた。帰省予定でもあったので、丁重にお断りしたが、人がすぐ辞める仕事を自分が約束の2週間やり遂げられたことにホッとしたのと、単純な仕事、日の当たらない仕事程辛くて忍耐が必要だとつくづく実感し、それを本業で続けられる人は尊敬に値すると思う。
だからトイレ掃除は誰にでもできる仕事ではない。さらには職業に貴賤はない。日の当たらない、縁の下の仕事、人の嫌がるような仕事、単純で辛い仕事ほど世の中ではなくてはならない職業で、好むと好まざるとに関わらずそれに従事している人には感謝と敬意を抱く。
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