少子化への愚策2020年10月10日 00:00

人口推移
私が子供頃(昭和30~50年の時代)までは、近所の路地で子供が遊んでいたし、町の祭りでは多くの露店がでてたくさんの人でにぎわっていた。今や人々の生活が「多様化」という価値観の分散で、子供らも室内ゲームや塾通いでバラバラになった。
政府は事あるごとに、人口減少・少子化対策として様々なことをやっているが、私に言わせれば、町で人々が賑やかに往来していた明治時代や戦前でさえ人口は3000万人~7000万人だった。今の時代は決して人口減少ではなくむしろ人口増加のピーク地点ともいえる。問題はその中身で、少子化については、小手先の政策ばかりで、そもそも根っこは戦後以降の国の在り方、国民の生活様式と大いに関係ある。

【少子化へのアクセル】
・GHQ政策による核家族化(家におじいちゃんおばあちゃんがいない)
・男女機会均等法で男性並みに働くことで女性の未婚、結婚高齢化
・竹中平蔵(現パソナ会長)路線の派遣社員奨励から男性非正規労働者の未婚増加(男性非正規労働者の70%が未婚)
・女性が活躍できる社会と称して既婚女性や主婦も家の外へ出す政策
・青少年への安易な中絶黙認と避妊薬が簡単に手に入る制度
・100万人といわれるひきこもりに対する社会復帰の無策
・ゆとり、個性を重視する教育によりみんなバラバラ

高額不妊治療の助成・無償化や、子供の教育費や医療費まで無料にしているが、そもそも男女が結婚しやすい環境を整えなければ、子供を産む気にもなれないし、結婚が高齢化すれば自然に不妊にもなる。

私の同級生のひとりは6人兄弟だが全員未婚である。
長男:国税庁を辞め10年以上弁護士浪人するも断念、司法書士自営
次男:ひきこもり、数年前自宅で急逝
長女:企業正社員(転職4回) 未婚
次女:非正規労働 未婚
三男:ひきこもりから非正規労働へ 未婚
四男:ひきこもり 未婚 40代
ご両親は数年前に亡くなられたがどれほど心残りだったかと思う。

政治がいかに我々の人生や生活と直結しており、生き方にまで影響を与えるか、この30~40年の世の中を俯瞰してみてつくづく感じる。

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