武漢肺炎でよくなったこと2020年07月12日 11:50

自動お替り機
武漢肺炎以前と比べて世の中でよくなったと思うことは、日本国民が総「潔癖症」になったことだ。例えば全国チェーンの牛丼屋に入っても、以前ならカウンターのすみっこや調味料をセットしたお盆付近はいつ掃除したかもわからないほどホコリとシミがべっとりとついている店もあったし、トイレもそれほど頻繁に清掃されている感じではなかった。それが、武漢肺炎のお陰で、衛生管理をしっかりしないと客が来てくれず商売が成り立たないことが明白になったため、飲食店の衛生管理が格段に向上した。
毎週末通う製本教室の帰りにお昼で立ち寄る『やよい軒』も、定点観測していると、ビフォーコロナからアフターコロナまで店の対応に変化のプロセスが見られる。

【武漢肺炎前】
・カウンターに漬物ポットが備え付けられ、他の客とトングは共用する。
・ご飯のお替りと熱いお茶は、お替りコーナーがあり、共用する炊飯ジャーや給茶ポットから客が自らで補填する。
・チャイニーズのインバウンド客も入店しており、「クチャクチャ」と食べ物をかむ音やシャベリが騒がしかった。

【武漢肺炎緊急事態期間】
・インバウンドは消え、静かな環境で食事。
・店の出入り口とトイレにアルコール液が設置される。
・店員はマスクと手袋をして給仕する。
・座席は間に1席あけるように椅子に表示を付け、一席置きで斜向かいに着席するような配置、2か月ほどすると、向かい席の間にアクリル板が設置される。
・トイレもコロナ対策の注意書きが貼られ、清掃も頻繁にされる。
・かたずけのとき、店員はアルコール液を持ってきて机を丹念に拭く。
・カウンター上の漬物ポットが撤去され、必要な場合は店員に頼む。
・共用炊飯ジャーは撤去され、必要な場合は、食券を渡すときに最初から大盛りというか、ご飯がなくなったら店員に頼む。店員に頼むと新しい茶碗でご飯を持ってくる。
・熱いお茶のみポットがこれまで通りお替りコーナーに配備。

【武漢肺炎後(昨日)】
・客足は復活してきたが、チャイニーズがいないので、引き続き静寂な中での食事。
・座席を1席あける表示を撤去した代わりに、入店すると店員がコントロールして指定した席に客を座らせる。向かい席の間のアクリル板は設置中。
・定食をもってくるときにマイ漬物ポットが客ごとに提供され他の客と共有することなく、お替りを頼む必要がない。
・ご飯は、お替りコーナーに給茶機のように機器の受け口にお茶碗を置いてボタンを押せばご飯が落ちてくる『自動ご飯お替り機』が設置された。(写真参照)

この『自動ご飯お替り機』が優れものなのは、客は他人が触ったしゃもじを使うこともなく、炊飯ジャーの蓋を開けてご飯が不特定多数の人にさらされることもない。また、ご飯の量も「ひとくち」から「中盛り」まで50グラム単位で正確に供給される。これが店員だと「ひとくち」と頼んでも、店員も足りないのが心配なのか、大抵ほぼ軽めの一杯分持ってくるので、最後は無理やりご飯を口に押し込むことが多かった。

『自動お替り機』を体験して、会社の近くにある居酒屋での昼食を思い出した。その居酒屋は、ご飯、生卵がお替り自由なのだが、お替り用のジャーは椅子の上に置いてある。つまりお替りする客がジャーのふたを開けると見下ろす位置にご飯があるのだ。くしゃみをする客もいるだろうし、無意識にご飯に息を吹きかけたり、よだれを落とすかもしれないとおもうと、その店でご飯をお替りする気にはならなかった。また、生卵も、昼のピークが終わると店員のチャイニーズのおばさん連中がガサツにあまった卵を集め始め、どこかへ運んでいく。ちゃんと生卵の消費期限管理ができているのか疑問を持ち始めた矢先、お腹を下し、生卵が当たったのではと思ったらその店から足は遠のいた。
ある全国チェーン天丼屋に入ったときも、外国店員(インド人風)が布巾で机を拭いているのだが、同じ布巾で客が座った椅子も拭き始めたので、外国人の衛生観念の限界を感じた。

『やよい軒』のようなバージョンアップする衛生的な店を選んで外食を楽しんでいる今日この頃である。

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